3番地

□また違う幼馴染
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「マンカスー♪」

仕事が終わったばかりのスキンブルが
マンカスに突撃する。
幾ら身体能力の高いマンカスだからと言っても、
朝からタガーを追いかけ、
家の家事全てをこなし、
バブの面倒を見てから
また街の見回りをしている彼は、
夜はへとへとでいる。
ましてや深夜なのだから、
受け止められる訳が無い。
案の定マンカスがいたタイヤの上から2人とも転げ落ちる。

「痛いな…」
「あ、ごめんごめん…」
「ごめんて…気をつけろよ」
「はーい」
「じゃあ何か土産話でもよろしく頼むよ」
「お任せあれ!」

2人はとある家の屋根に登って、
スキンブルは旅をしてきた場所の話を沢山する。
マンカスはまるで子供のように目を輝かせながら話を聞いている。
そんなマンカスの様子を見ていると
とても嬉しくなるスキンブルは、
幼なじみの為にまた話を持ってくる事を笑顔で約束できる。

「今回はこんな話かな。
また持ってくるね、お話」
「あぁ!楽しみにしている」
「マンカスの為なら頑張って不思議な話を持ってくるよ」
「ありがとう」

嬉しそうに笑みを浮かべるマンカスと
同じように笑みを浮かべるスキンブル。
タガーとはまた違う信頼感が
スキンブルにはある、と
マンカスが考えるのも当たり前だろう。
幼なじみでも全然違うな、と
マンカスは内心楽しげに思っていた。

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