小説
□真実はいつも…
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真実はいつも…
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「なー聖川ー」
「なんだ」
早乙女学園にある広大な図書室にいた聖川を、たまたま通りかかって見つけた俺は聖川に話しかけた。
「なに読んでるんだ?」
もちろん話しかけた理由は暇潰し。
「子猫大百科」
「はぁ!?そんな可愛らしいのを読んでんのか!?あーはっはっはっはっ!似合わねー」
「嘘にきまっているだろう。ここは図書室だ静かにしろ、来栖」
「はっはっはっ……え?…て嘘なのかよっ!!」
「だから静かにしろと言っている!皆が見ているだろう!」
「あっ!悪ぃ…。で、何を読んでいるんだ?」
「ミトコンドリア」
「……………」
また嘘か?
それとも本当にミトコンドリアとかいう本を読んでいるのか?
いやいや、これは絶対…
「嘘だ」
「………チッ」
え?今、舌打ちしました?
え?聖川さん?
「で結局、何を読んでたんだ?」
「シャイニング早乙女七不思議だ…」
と言いながら本の表紙を見せてくれた。
確かにシャイニング早乙女七不思議という代の下に、シャイニングの顔がデカデカとある。
「なんだよ…以外と普通じゃねーか。何で嘘つくんだよ」
「…ふっ来栖は甘いな」
そう言ってシャイニング早乙女以下略の本からまた小さな本を見せた。
「えっ」
「俺が読んでいたのは、このアイドルマスターという本だ。なかなかアイドルになるための良いアイデアが書かれているぞ。来栖も今度、読んでみるといい。」
と騙されたなと言わんばかりに勝ち誇った顔をした聖川がいる。
「〜〜〜っ!!!」
なんか…くやしい!!!
「まぁこれも嘘だがな」
(課題をしていただけなのだがな)
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▼あとがき
翔ちゃんと一緒に読者様も騙されてくれるといーなーって書いた←
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