紅い桜は鬼の如く……

□拾玖
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千鶴ちゃんは洗濯物を干しに行く途中だったらしく、ハッとしてはそそくさと去っていった。


それについて行こうとしたが、沖田さんに止められた。


仕方なくさっきいた場所まで戻る。




『ん?それにしても、何故永倉さんと斎藤さんなんでしょう?原田さんや沖田さんとかがいますのに……』



ふと感じた疑問を言う。


沖田さんも同意しては怪しく笑った。



原「そういやな」
永「さぁな……」
斎「………」


『……あ!』



バキッ!!



沖「……魅也ちゃん?」


原「巻き藁って、折れるんだな」



軽く現実逃避した原田さんに苦笑いを贈る。


自分から質問したのだが、理由がわかってしまった。


その理由があまりにも腹立ったので思わず巻き藁を蹴り折ってしまった。



『前に屯所を決めるとき、山南さんと揉めたことがありましたよね?』


原「ああ」



そんなこともあったなぁ、と呟いた。





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