紅い桜は鬼の如く……
□拾参
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『す、すみません!!』
近「何をそんなに謝る?」
『ここ、屯所ですよね?』
近「あぁ」
『ここまで、私を天王山から運んだんですよね?』
近「あぁ」
『………』
近藤さんは、当たり前だろうという顔をしながら、私を不思議そうに見る。
『すみません……』
近「……あぁ、なるほど」
私が何故謝っているのかようやく理解してくれたようで、近藤さんはよしよしと私の頭を撫でた。
『あ、あの……』
近「ん?いやいや、可愛い事を考えるなと思って」
『////……』
照れる私を見て、近藤さんは豪快に笑った。
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