紅い桜は鬼の如く……

□捌
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―――――。。。




『………っ!?』



バッ!と顔を背けて千鶴ちゃんの元へ戻った。



千鶴「魅也さん!何処に言ってたんですか?探しましたよ」


『ごめんね。逸れちゃったよ』


沖「魅也ちゃん、土方さんの言った通りになってどうするの」


『すみません』


千鶴「沖田さん、次にあのお店の方に聞いてみます」


『っ!?』



さっき私が見た店を指差す。



『ち、千鶴ちゃん、沖田さん、そういえば、永倉さんもいましたよね?いったい何処へ?』


千鶴「永倉さん?」


沖「確かにいたけど………、ほら、あそこにいるよ」



少し遠くに永倉さんが大欠伸をしながらブラブラと歩いていた。



『連れてきた方がいいかと………』


沖「………まぁいっか。千鶴ちゃん、行こうね」


千鶴「あ、はい」



二人で永倉さんを呼び戻しに行っている間にまたさっきの店に向かった。


チラリと覗くと暗いオーラを纏っていた奴はいない。

もう帰ったのか、また戻ってくるのかわからない。


でもこいつだけでも早く知らせないと……、正確にはこいつには知らせないといけない。





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