紅い桜は鬼の如く……
□捌
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『ん?』
千鶴「魅也さん?」
『ううん、気のせいだった。変なモノが見えた気がしただけ………』
千鶴「そうですか」
『(玖牙、いるんだろ、出てこい)』
“なんだよ”
『(あいつ、この前の暗いオーラ纏ってた奴だよな?)』
“………確かに。店に入って行くぞ”
『(少し追いかけるよ)』
“勝手にどうぞ”
この頃見えるようになったつれない玖牙を引っ張り(周りから見ると変に見える)格子の外から店の中を見た。
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