紅い桜は鬼の如く……
□陸
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毎度の如く沖田さんに誘われるんだが、あまり行く気にはなれない。
だけど、冥たちとやりあっているうちにどんどん動きがわかってきた。
『冥!白!』
シュッ!!
「ワンッ!!」
「ニャンッ!!」
立派な忍犬に育ってしまった。
まだ三ヶ月ぐらいしか生まれてからたっていないであろうに、凄い成長だ。
『この子たちを鍛えてあげてください』
沖「あのねぇ……」
『そこらの奴よりやりますよ』
沖「まだ一年もたってないでしょ?まったく、君は言い逃れが上手いのか下手なのか……」
(犬が一歳過ぎても教えるわけがない)
『余計なお世話です!』
千鶴ちゃんは私たちのこのじゃれあいに慣れたのか、ニコニコと笑いながら私たちを見ていた。
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