銀魂×薄桜鬼

□俳句
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『梅の花、一輪咲いても、梅は梅』



土「おい!!」


『ひゃい!?』



いきなり怒鳴られて後ろを振り向くと、土方さんが恐ろしい形相でこちらを向いていた。




『ど、どうしたんですか?』


土「……総司知らないか」



私をぐるりと一周見回すと、土方さんはそう言った。



沖「土方さん、僕はここですよ」


土「てめぇ……こいつに見せたのか」


沖「いいえ。でも、今から見せようと」


土「っ!」



懐から書物のようなものを取り出した。


それを見た土方さんが血相を変えてそれを取り返そうとする。




『……もしかして、豊玉発句集ですか?』


土「っ!?」



瞬時に顔を赤くする土方さんに少し驚いた。


沖田さんはクスクス笑っている。



『私が“梅の花”って言ってたの聞いてですか』


土「………」


『未来も土方さんの発句、人気なんですよ?知る人ぞ知るって感じですけど』


沖「よかったですね、土方さん」



沖田さんはまだクスクス笑っている。


「あ、そうだ」と何かを思いついたように、私の顔を見つめた。





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