白い桜は華の如く……
□弐
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―――――。。。
土「………」
『いませんね』
家の中に篭るより、外に出て探した方がいいだろうと思い、土方さんたちと一緒に出かけた。
あの羽織袴だと目立つので、男物の服を着せたのだが……
『沖田さん、前をそんなに開けないでください!』
土「何照れてる」
『っ………』
沖「だって堅苦しいんだもん。洋服は嫌いなんだって」
お気に召さないのか、沖田さんは着崩すだけ着崩している。
土「総司、我慢しろ。この時代では、袴は着ないようだからな」
『お祭りの時は浴衣ぐらい着るんですけど……』
沖「僕はいつも着るの。こっち側の時代の人じゃないんだから」
『……魅也さんは、そんなことを言いましたか?』
沖「……魅也ちゃん、切るよ?」
土「やめろ」
土方さんはなんとか宥めようと頑張ってくれた。
家からまだ10分しか経ってないが、見つけるには骨が折れる。
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