紅い桜は鬼の如く……
□拾弐
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新撰組は伏見奉公所に向かった。
長州藩を倒す人達が集まっているらしい。
私は斎藤さんと原田さんの横に並んで歩いた。
最初は最後尾にいたのだが、後ろに引っ付けとくと逸れると、土方さんが言ったことが原因でこうなった。
無論、いい迷惑。
近藤さんは門に立っていた役人に話し掛けた。
近「会津中将松平容保様お預かり、新撰組。京都守護職の要請により、馳せ参じた!」
意気揚々と言葉を放つ近藤さん。
「要請?そんなもの聞いていないぞ。」
『え?』
近藤さんの言葉に食い気味に言われた言葉は、あまりにも酷い一言だった。
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