すすめ!

□童顔代表:目の前の青髪
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開催された夏まつり
ワイワイワイワイ騒がしい



(あーあー兄貴と一緒にまわりたかったなぁー)




ガヤガヤ騒がしい空間を朝配られた制服
生徒会に入って初の大仕事に心踊ってもいいものだが、彼はどこか浮かない

なぜか


大好きな大好きな兄貴(生徒会長:リルア)と一緒にまわれないからだ
本当は一緒にまわりたいのだが
今回は何やら不良に生徒が襲われる事件が多発しているからと、ばらばらに行動することが義務づけられてしまったのだ



これでは仕方がない







(今のとこは異常ないっスねー)




それぞれのクラス
それぞれの部活
個人
それらが出しれいる模擬店の数々は本当に華やかだ



金魚すくいに射的、なるほどこれは夏まつりらしい雰囲気をだすのにぴったりだ
中には浴衣を着ている生徒もいる。そういえばいくつかのクラスが浴衣の着用の申請をしていたはずだ。結構多かった気がする




(兄貴の浴衣姿とか奇麗だろうなー)





「あ」




ぼーっと眺めているとハヤトの向かいで声があがった


何だろう
聞きなれない声だ



我に返り焦点を前にあわせると、いつぞやの朝会で目の前から殺気を飛ばしていた風紀委員の姿があった


白のつなぎに金色のライン
青色の髪
背は低い



生徒会の中でも背が低い方のハヤトよりも若干低いくらいだから相当だろう
同じ一年だろうか



「お前、生徒会会計のハヤトだな!」

「そうっスけど…」

「俺は風紀委員会計のヤエだ」

「………」




これは

もしや




最近ずっと先輩たちが言っていた
【毎年恒例生徒会VS風紀委員】
というものだろうか





(これに勝ったら兄貴喜んでくれるっスかね!!!!!?)




ハヤトは瞬時に悟った
これに勝てば
『勝ったのかハヤト!さすがは俺の部下だ。えらいな』
なんて!兄貴に!頭!なでてもらえる!かも!!!!!





「仕方ないっスね…同じ一年でも手加減しないぞ!」


「いち…っ!!?お、俺はこれでも二年だ!」



「……」


「……」


「………!!!!!?」


「なんだよその反応はああああああ!!!!!」





二年?
この目の前の身長低い童顔が
憧れの存在リルアと同じ二年?




「あ、ありえない…!!」


「なんだよ!いっとくけど俺はスタンダードだ!」


「スタンダード…」




ハヤトは周りを思い出してみた


二年生といえば
生徒会長リルアをはじめ、その友達のリン・ラン
喧嘩狂のケンヤ
ハヤトと同じく生徒会会計のいつも優しい優香さん
(現在ハヤトと繋がりのある人物達ではこのくらい)


「……」



異性であるリルア、リン、ラン、優香で比較するのがおかしいなら、ケンヤか




ケンヤと、目の前にいる自称二年生



違いすぎている



童顔代表:目の前の青髪




「違うでしょ、あんた絶対俺とタメっすよね!」

「違うっていってんだろ!!!!!!」

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