すすめ!
□見回り前の確認(風紀委員編)
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風紀委員室にて、燃える男が一人
「とうとう今日だ…!まちにまった今日だ!」
「はぁ、ようやく今日に…!嬉しい…!」
「ドMはどうでもいいけど…なんでヤエはあんなに燃えてるの?」
「ハヤト君を負かすためだって」
「あぁ…」
なるほど、あの生徒会長から可愛がられているハヤトとかいう男を負かして自分を生徒会長にアピールしようと、そういうことか
「ヤエ君も凄いよねぇ、話したこともない生徒会長に惚れこめるなんて。それにしても夏まつりの見回り私も出ないと駄目なんです?やる気ないんだけど」
「えっアイツ生徒会長と話したことねぇの?」
「ないない。いっつも遠くから見て終わり。生徒会長がヤエ君の名前知ってるか事態謎です」
「「…」」
一瞬、どこぞのストーカーとヤエが重なったのは内緒だ
「ところで、あの役立たず風紀委員長はどこ?」
「あぁ、制服取りにいくついでに生徒会長に宣戦布告しにいった」
「あの人がそんなことできるの?」
「大丈夫。ちゃんと宣戦布告してこないとお前の制服どぶ川に捨てるっておどしておいたから」
「ドS…!」
「ちょっとユリ!いつも言ってるでしょう!そういうS発言は風紀委員長でなく私に…!!」
「黙れドMその口ふさぐぞ」
「一体何でふさぐんですか!猿ぐつわですか!?どうぞ準備は出来てます!」
目をキラキラさせて猿ぐつわをユリの前に差し出す
なぜ持ってるんだといいうツッコミはこの際なしだ
ユリはそれをじっと見つめると
「はいドーーン」
つばめの口に勢いよく突っ込んだ
相当勢いをつけたらしい、つばめが吹っ飛んだ
「ぐほぉおおおあぁっ!!!!!!!!」
「先輩いいいいいいいいいいいい」
「ちょっ!何してんだユリ!つばめ見回りする前にボロボロになったぞ!」
「何いってるの副委員長。私は目の前にいたゴミを排除しただけだよ。誰?こんなとこに粗大ゴミおいたの」
「粗大ゴミじゃないアレつばめえええええええええ」
「私がつばめを保健室に連れていくね」
「おいお前そのまま逃げる気だろ」
「………ちっ」
「大丈夫。かのえ、粗大ゴミは委員長が帰ってきてから段ボールにつめて持って行けばいい。焼却炉に」
「おいいいいいいいい」
「……」
風紀委員室の扉にて、段ボールを持って黙っていたバルシェはため息をついた
見回り前の確認
(大丈夫かなぁ…)