すすめ!

□見回り前の確認(生徒会編)
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「とうとう今日だねー」

「ねー。休憩時間どこ回る?」



わざわざわざわざわ


「生徒会と風紀委員の抗争に巻き込まれないようにしないとね」


「でも優香さんとユリさんの戦い見たいよなぁ」


ざわざわざわざわ


「偶然ハヤトくんとヤエくんの戦い見れたりしないかな?」


「見たいねー!どっち応援する?」


「うぅう迷うー!」


ざわざわざわざわ





本日、いよいよ夏まつり当日




それぞれがそれぞれ違う話題で盛り上がっているが、なかなかの注目を集めているのは毎年行事のたびに衝突する生徒会と風紀委員の抗争だ


さて、その注目の生徒会はー…












生徒会室





「あー…だるい」

いつものようにソファに横になりゴロゴロと寝返りをうちながら誠一が気だるい声をだす



「うぅ…一般生徒を巻き込まないか不安っす…」


「あああ今日も可愛いリンちゃんに会えるかなぁ」


「兄貴の友達に手を出すなストーカー!」

「なんだと駄犬!」

「な…っ!だ、駄犬んんんんんんん!!!!?」



いつものハヤトと真の言い争い



「私はあのM男と会わなければそれでいいわ…そっちの方が疲れなくてすむもの」


「みんな元気ですねぇ」




今は生徒会と風紀委員の区別をキチリとつけるため、生徒会長が取りにむかっているという夏まつり用の制服待ちだ
一体どんな服なのだろう



「去年はどんな制服だったんスか?」


「去年は確か…法被でしたよねぇ」


「そうそう。羽織るだけだったし楽だったわ…暑かったけど」


「後に生徒会って書いてあったよな」


「へぇ…」


「今年はどんなのかなぁ」


「かっこいいのがいい!リンちゃんでもトキメクような…!」


「…(スルーしよう)それよりも、何で兄貴は俺を連れってってくれなかったんスかね?荷物持ちにっていつもは連れてってくれるのに…」


「あぁ、それはなぁ…制服取るついでに、向こうの大将さんとの挨拶があっからだとよ」


「挨拶?」



「そうですよ。確か去年の風紀委員長さんは一方的に宣戦布告して終わったらしいですが…今年はどうなんでしょうねぇ」


「あの苦労人とリルアだし…普通によろしくーで終わりそうだよな、もしくはお互い大変だな…って言って終わり」


「あり得そうっス…」








「てめぇら、届いたぞー」






「兄貴!お帰りなさいっス」


「おぅ。ただいま」



ドサリと段ボールを机に載せる
挨拶とやらを済ませてきたらしいリルアは少しばかり機嫌が悪そうに見えた



「会長、どうかしたんですか?機嫌が良くないようですね」


「ん?あぁ…あの苦労人風紀委員長のことだから挨拶も適当に終わるだろうって思ったんだけどよ…」



どうやらリルア自身、先ほど誠一が予想した通りの挨拶で終わらせるつもりだったらしい





「そうはいかなかったんですか?」




待ちきれないとばかりに真が段ボールをあけながら言った




「まぁ…あいつも一応は人の上に立つ人間ってことだろう」



「?」



「そんなことよりほら、さっさと着換えろ」



とっくに開けられた段ボール
中に入っていたのはツナギだった
生徒会の黒と、リルアの髪と同じ色をした金色のラインが入っている



ならば風紀委員は白と金か





「熱そうね」

「半そでにしてあんだ、文句言うな」


「かっこいいですね」

「俺結構これ好きだなー。おっ生徒会って入ってる」

「リンちゃんもときめいてくれるかなぁぁあ」

「ストーカー…」

「駄犬」

「俺は駄犬じゃねぇ!」




「おい。お前ら」


「?。なんっスか?兄貴」

「どうしました?会長」






見回り前の確認
「絶対負けるなよ」
「了解っス!」
「勿論です」
「大丈夫ー」
「絶対負けないわ」
「勝ったらリンちゃんとデートしていいですか!」
「黙れストーカー」

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