すすめ!

□誰にでもライバルっているよね
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「夏祭りはとうとう明日になった。さて、今年も生徒会と風紀委員の見回りが行われるが…生徒のみんなは巻き込まれないように気をつけてくれ」





夏祭り前日
決意式として開かれる総会では生徒会長リルアが前にたって説明をする





「リルアかっちょええなぁー」

「本当、前に立つのが似合うよね」




リンとラン達もいつものように前に立つリルアを見つめる








「うわぁーリンちゃん可愛いー」

「やめろよストーカー。会長にしばかれるぞ」

「そうですよ。明日は夏祭りなんですから…気を抜いては駄目ですよ」

「あなたやられ役なんだから。私が楽するためにも生きてなさい」

「ひどい!とくに最後!ひどい!!」


「?明日何かあるんっスか?」


「あぁそうか…ハヤトとストーカーは知らないんだったっけ」



「「?」」






「ほら、向こうに並んでるの、見えるでしょ?風紀委員の連中ですよ」

「あー、見える見える」

「見えるっす!」



「あいつら何かと俺達にいちゃもんつけてくるんだよ。会長が元ヤンだからって敵対してくんの」


「面倒なことする連中よねー…」


「夏祭りは俺達生徒会がばらばらに見回りすっからさ、何かと競争とかしちゃって大変なんだよ。毎年」

「一般生徒巻き込んで病院送りにしたこともありましたねぇ」




「…まじすか」




「ま、そのおかげで一番問題のおこる夏祭りが平和になったのも事実だけどな」

「それに関しては本当に楽になったわ」





総会や朝会ではこうやって並んで立つことはまずない風紀委員がこの日だけは並んで立つのは
一般生徒に顔を覚えてもらうためらしい







おそらく一番端に立っている男が風紀委員長だろう






「まぁ、風紀委員と生徒会は当日色違いの制服で登校することになってるから、今は顔覚えなくても大丈夫よ」




「色違いを来てくれるって楽よねー」




「制服はあとで配られるから」




「へぇー…」




誰にでもライバルっているよね
目の前の男と目が合った気がした

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