すすめ!
□お願い
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バタバタと騒がしい音がする
一体なんだと耳をすましてみると、そいつはクラスの目の前で止まった
「生徒会長!お願いします!!」
そこでやってきたのはとあるクラスの委員長だった
「どうした？」
「生徒会長！じつは私のクラス夏祭りで劇することになってたんですけど…実は主役の子が事故にあっちゃって…!」
つまり
主役がいなくなったということか
「で？劇をとりやめたいって？」
「いいえ!生徒会長に主役をやっていただけないかと思いまして…!!」
「………は？」
リルアは頭の中で必死に計算した
劇をするクラスは確か3つ
白雪姫
シンデレラ
ロミオとジュリエット
主役はお姫様か皇子様
「…ちなみに、そのキャラクターは…？」
「白雪姫です」
「却下」
「そんな!困ってる生徒を見捨てるんですか会長ううううううううう!!!」
ひどい!ひどい!!
さわぐ生徒
ここは廊下
教室の中には生徒
いっきにヒソヒソと周りがひそめきあう
そんな中
最悪の事態がおきた
「うぎゃあああああああああああああああでたあああああああああああああああ」
突如響く悲鳴
この感じはリンだ
ザワザワと騒ぎだしたその空間
そんな中リルアだけがサァッと血の気をひかせた
リンが悲鳴をあげるということは
つまり
つまりだ
リンがリルアの目の前をすさまじいスピードで横切る
そのあとをカメラを構えたバカが走っている
その頭をグワシっとそりゃもぉすさまじいほどにグワシッとつかんだ
「リンちゃんの声かわいうあわああああああ会長すいませんごめんなさいもうしませんんんん」
「あぁ？何？なんなのお前？何がしたいの？」
ギリギリとなろうがしらない
コイツが悪い
そうだ
このストーカーのおかげで生徒会はいま悪評がハンパじゃない
「…」
これは、生徒会長がなんとかするしかないようだ
お願い
>今回は生徒会長の負け