すすめ!

□不良×生徒会長
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ハヤトにつれられやってきた場所



確かに周りには不良達がちらばっている
(マジで強いのか…)




だが
この感じには覚えがある




嫌な予感がリルアを襲う中、ハヤトはぐいぐい進んでいく



「あっ!兄貴、あいつですよあいつ!」


「……」





その後ろ姿には見覚えがあった




――――…ケンヤだ






「………ハヤトくん?この世には絶対通らなくてはならない道があるんだよ」


「はい!」


「君は強くなりたいかぃ?」


「もちろんっす兄貴!!!!!」


「よし!」




意気揚々としたハヤトの声を聴くやいなや
リルアはガシリとハヤトの肩をつかんで言った






「アイツを止めるのはお前の仕事だ」






「誰が俺を止めるんだぃ?」


「ぐぇっ!」


「あぁあああ兄貴ぃぃいいいいいい!!!!!」







後から


いきなり



首をつかまれた






誰の仕業かは分かってる
こんなことを笑顔でするのはただ一人

先ほどまで不良どもの上で満足気に立っていたケンヤだ



彼がいま、リルアの首ねっこを満足気に掴んで笑っている




「やぁ、リルア」


「………よぉ」


「兄貴をはなせこの不良!」


「ん?君誰だぃ?」


「俺は兄貴の一番弟子のハヤトだ!」


「弟子なんていたんだ」


「いつの間にか出来てた」






リルアはこのケンヤが苦手だ
何でか会うたびに喧嘩をふっかけてくる


朝会での挨拶中であろうが
授業中であろうが
仕事中であろうがおかまいなしに喧嘩をふっかけてくる








不良×生徒会長
朝から大変だ

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