すすめ!

□おはよう諸君
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「おはよー」
「課題やったー?」



ざわざわざわざわ



ざわざわざわざわ







毎日毎日同じ始まり








「おおおおおお…!!!うぉおおおおおおお!!!!!!」

「うるさい」

「あぅっ!せ、せやかてラン!私遅刻してぇへんで!してへん!!!」

「それが普通のこと」






校門ではしゃぐ二人の女
独特の服装をした金髪の二人
服装は違えど背格好は全く同じところからして双子らしい





「何やってんだ、早く教室行け」


「兄ちゃん」
「兄さん」





ノソリと現れた大男
こちらも独特な服装だ





「せっかく早くに来たんだ。邪魔される前に早く行け」



「邪魔されるって誰にや?」



「いいから行け」



「はーい。いこか。ラン」
「あっうん」








仲良く歩いていく二人の妹を見送る
何の気なしに視線を横にして
先に教室に向かわせて良かったと男は本気で思った


そして同時に失望した
妹達と一緒に行けば良かったと









「お。レンじゃねーか。おはよーさん」






風に短い金髪をなびかせてソイツはこっちに向かって歩いてきやがる





「リルア。妹に手を出すなよ」





「俺女なんだけど…何回も言ってるよな?」



「お前は女に見えない。男だろ」

「違うって」



男子制服を着た女性
見た目は男に見えるこの女性






我が学園の生徒会長、リルア






リンやランと異様に仲の良いこの女が
兄貴であるレンにしてみるとかなりムカツク
……まぁレンはリルアを男だと思ってるんだから更にムカツクことだろう





「…」

「無言の圧力やめてくんね?俺仕事しに来たのに何この感じ」

「……」

「……」






お互い
無言の圧力かけまくる








おはよう諸君
「何やってんだ?」
「生徒会長とアイツが怖くて中に入れないんだよ」
 

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