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□只今戦闘中
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何やら外が騒がしい
せっかく気持ちよく眠っていたのに…



「おや、お目覚めかぃ?ダイヤの船長」

「……外が騒がしいな。馬鹿どもが何かしているのか?」

「お客さんがきててね。なかなか強いみたいだよ」

「…そうか」

「お。行くのかぃ?」

「こんなにうるさくちゃ眠れない。キャタ、お前も行くか?」

「あぁそうしよう」

「だがその姿で行くなよ、クラブの刺客だったらどーする」

「わかったよ船長」



剣の音が聞こえてくる
ふむ。どうやら戦闘中のようだ





只今戦闘中






船室を出た瞬間飛んできた剣をギリギリかわし
そいつが飛んできた方向をみてみる



予想していたのはいかつい男なのだが…




(女…)





美女が後ろにいる女二人をかばって男たちと戦っている
ふむ
なかなか絵になるな





「何をしている」




ツカツカと歩み寄っていくと
船員は船長に気付き道をあけた


そこを通ると美女の目の前に出る





「…誰」



声はさほど高くない
近くで見れば見るほど美しい




「俺はこの海賊の船長、ダイヤのキングだ」

「キング…?」

「お前たちはクラブの刺客か?」

「クラブ?………トランプの話か?」






どうやら違うらしい



「何をしにこの船にきたんだぃ?」



傍らでキャタがいう
後ろで震えていた女たちが美女の腕をつかんだ




「わ、私たち…白ウサギを追ってるんです」

「白ウサギ…」




これがもしパーツラビットを追っているんだとしたら関わらないほうがいい
アスケードラビットならまだマシだろう




迷っていると、キャタが何かに気付いた





「あれ?アリス…?」






「…………」





ずいぶん珍しいお客様がきたようだ

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