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□月見酒
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闇に浮かぶ丸い月

部屋の窓際に腰掛けて
三蔵と2人、夜空を見上げてる

お猪口を片手に
互いに身体を寄せ合いながら
一口、二口と
酒を楽しみながら流れる刻を楽しむ





「明日は、晴れそうね。」

「あぁ。」



「次の町に着くのはいつかしら。」

「さぁな。…明日には無理だろ。」





決して話が弾むとは言えない会話も
今の2人には丁度良い

相手の猪口が空になったら酒を注いで
月が雲に隠れたら
闇に隠れて唇を交わす


そんな一時が心地良くて

ほろ酔い気分で
三蔵に甘えれる幸せを噛み締める




月に抱かれた
優しい時間

(たまには酒の力も借りて貴方と2人..)






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