鳴門

□抱きしめたいのに
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〜抱きしめたいのに〜








オイラ達は周りから
芸術コンビと呼ばれていた

芸術が好きな二人だけど

旦那は永遠の美こそが芸術
オイラは一瞬の美こそが芸術

芸術に求める美は全く違った
それでよく旦那と喧嘩した

でもオイラは旦那を尊敬してた











オイラは我愛羅という人柱力に左腕を潰された



あれはマジで痛かった!!うん!



おまけに待つのが大っ嫌いな旦那を散々待たせた





我愛羅を拉致成功して旦那の所へ戻るとやっぱり旦那はオイラに怒鳴った


サソリ「遅い!!





本気イラッとしたぜ!!

オイラの腕の心配はしねぇーのかよ

バカ旦那!!



とは言えず・・・・・




オイラは少し言い訳をして旦那に謝ったんだ


あんな寒い中旦那を待たせちゃったし!!







そしてオイラ達はとあるアジトへ我愛羅を連れて足を運んだ

そして我愛羅から一尾を抜いた後、憎い奴等が現れたんだ


そこでもオイラと旦那は芸術について喧嘩した





あれが最後になるなんて知らずに




デイダラ「・・・・・旦那」




そして左腕を失ったオイラなのに右腕までをも失った



どうにかあいつ等木ノ葉から逃げ切れて、どこかに落ちた自分の右腕を探している時だった



トビ「初めまして〜!! 僕は新入りのトビと申します!! サソリさんの代わりに今から貴方の相方をやらさせて頂きます!!」


デイダラ「???」



オイラは訳が分からず(何言ってんだコイツ)と思っていたらトビって奴の指に旦那の【玉】って入った指輪がはめられていたのに気づいた



血がのぼった







デイダラ「何でお前がサソリの旦那の指輪をしてるんだ!! それに旦那の代わりってどういう意味なんだよ!!うん」





次の瞬間オイラの耳に信じられない言葉が入ってきた




トビ「サソリさんは木ノ葉の忍びに殺されました!!」



デイダラ「!!!」





オイラは居ても立ってもいられず、デイダラ鳥で旦那のいるアジトへ急いで向かった


両腕のないオイラはバランスを取るのに必死だった


途中何度も突風に煽られ落ちそうになった



でもそんなのは関係ない



ただただ





オイラは旦那の元へ急いだ




あいつの話しは全て嘘だと信じながら









でも現実は違ったんだ



デイダラ「サソリの旦那!!






サソリの旦那はアイツの言う通り死んでいた







涙が溢れた







デイダラ「・・・・・旦那っ」










悔しかった
旦那が死んだ事はもちろん

最後に旦那を
抱きしめてあげられない事が・・・

どうして
どうして
こんな肝心な時に腕がない

ごめんな旦那・・・



でも旦那ありがとう

今までオイラとずっと
一緒にいてくれて


オイラ、これからは旦那の分まで
強くなるからな








―end―





 

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