鳴門
□今更分かっちまった
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〜今更分かっちまった〜
俺は何時間も何時間もアイツを待っている、アイツが一尾の風影と戦って何時間が経ったんだろう
「早くしろよ!!苛々するな!!」
この俺をこんなにも待たせやがって、俺の苛々がピークに達成しようとした時にアイツが一尾を連れて戻って来た
「!!!」
((左腕が・・・
デイダラ「すまねぇー旦那!! コイツ強くててこづっちまった!!うん」
何をヘラヘラと・・・
俺は左腕が無くなったコイツの姿を見て愕然した、何と言葉をかけていいやら!!
俺にはサッパリ分からなかった、取り合えず励ますでわないが、雰囲気を壊さない様に俺はこう言った
「遅いっ!!!」
デイダラ「!!!」
言葉の選択ミスだ、まさかコイツがこんなに悲しそうな顔するとは、でもコイツは作り笑いをして謝って来た
デイダラ「ごめん・・・」
・―――
そして砂の忍び、この風影と兄弟だと言う奴と戦いはしたもののそれ以降は何者にも邪魔されず、一尾をアジトへ持ち帰った
「ノルマクリアーだな!!」
デイダラ「あぁ!!」
しかし尾獣を抜き取った後の事だった
馬鹿デカイ声で金髪の糞餓鬼とその仲間が現れた
ちょうどいい事にこの金髪の餓鬼は九尾の餓鬼だった、どうやら九尾の餓鬼はこの風影を取り返しに来たみたいだ
ここでコイツと喧嘩が始まったんだ、九尾の餓鬼をどっちが殺るか・・・
所がコイツは勝手に鳥に乗り風影を連れて飛んで行きやがった
「チッ!!俺の獲物なのに・・・」
苛々がまた爆破しそうになったが、チヨばぁと女が俺と戦う事になった
((ちょうどいい、気晴らしにこのババァと女を殺してやる!!
しかしコイツ等は中々大した奴等でドンドン俺を追いつめてった、おまけにババァは俺の父と母の傀儡を出して来る様だ
余計な過去を思い出されるわで俺は最悪な結末を迎えた
グサッ!!!
俺は本体を貫かれた
((いてぇー!! 久々に感じるこの痛み・・・
だが左右見れば父と母の顔があった、例え傀儡だろうと何か暖かいものを思い出した
父と母に囲まれて逝けるなら悪くない
そして記憶が薄れてく中、アイツの顔が頭に過ぎった、いつも隣で長々と話すデイダラの奴を・・・
アイツはいつも笑顔だったなぁ・・・
チクショウ!!いてぇー!!
アイツもこの前左腕を失ってたなぁ
こんなにも痛かったのか、まぁ俺のが痛いがもっと心配してやらゃーよかった
最後くらい優しい言葉をかけてやればよかった
もっと・・・アイツと芸術を・・・・・・・・語り・・・た・・・かった・・
・・・・すまねぇ・・・デイダラ・・ッ・・・・・
−end−