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□いいところ
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―サソリSide―
あの糞餓鬼の身勝手さには毎回腹が立つぜ、何だって俺があんな粘土遊びなんかしている餓鬼と組まされるんだ・・・
おまけに毎回毎回造った粘土の自慢されるし、なげーんだよ!!何が【一瞬の美】だ!!あんな糞餓鬼に芸術が分かってたまるか!!
あいつの事を考えるとキリがない、人の邪魔ばっかりしやがって・・・
ガチャンッ・・・!!!
「・・・・あっ!」
サソリはデイダラと喧嘩して帰って来た日は傀儡造りがイマイチ進まず、しまいには道具を床に落としてしまう始末だ
「チッ!!」
・―――
暫く道具を手にしてボンヤリとするサソリも、デイダラとの思い出を思い出しては寂しさを覚える
あいつと組んで早10年、あいつとは価値観が違うが俺の芸術話しにのってくれる唯一の奴だ
俺は人なんか信じちゃいねぇーし、つるむのも嫌い、ウザいとは思うがあいつだけだ、こんな俺に楽しそうに笑顔何かぶつけてくる奴は
話しは長いが自分の芸術について楽しそうに語るのは俺にだけだ、他のメンバーの前では見た事がない、まぁー殺す敵の前では語ってるが・・・
俺だけに心を開いてくれてるみたいで嬉しいものを感じるし、あいつの笑顔見てるとこっちまでつられて笑ってしまう程だ
俺はあいつの笑顔に何度助けられたか、それにあいつだけだ、俺のこの短気の性格に何だかんだで「はいはい」とめんどくさそうに着いて来るのは
またそれも可愛いとまで思ってしまう程だ、自分以外興味がなかった俺だが、今ではあいつが横にいないと変な感じがする、あいつは俺の生活の一部だ、そろそろあいつには俺の正体を見せてもいいだろう
「裸の付き合いと致すか・・・」