さよなら、世界。

江戸の平和に
命をかけた彼ら。

その彼らを
愛してくれたあの人。

自らの
意味を求めた彼女。

すれ違って。
交わって。
またすれ違って。

いつからか
お互い違う
人生を
歩き出した。

すれ違ってすれ違って
遠ざかって遠ざかって

そしていつかは
さようならを告げる。

もう二度と、さようならは云わない。

その意味が分かるのは。

世界が終ったあと。

さよなら、世界。

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