めろでぃ!!

□#3 追加
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「ねむいよ優人く〜ん……」

「知らねぇって。ほらホームルーム始まるぞ?」

いつものことだが朝の唯は眠そうだ。
いや朝に限ってのことではないが……。
そんなことを考えて俺がため息をついた時、あることに気が付いた。

「この席…」


「どうしたの?」

俺達1-3の教室にはいつも空いている席がある。
別にホラーや七不思議の類ではないが。
その席は俺の席の真前。
今日はその席に鞄が置いてある。
今日は登校しているのだろうか?

「よォ。オマエ、俺の真後ろの席なンだな。よろしく頼むぜ」

唐突に声がかかった。
どうやらこいつが空席の主らしい。

「あぁ。俺は神風優人。あんたは?」

「潮風鏡夜。よろしくな神風」

ヘヘッと笑う潮風は制服の上からでも分かる程筋肉質で、短い黒髪をワックスでかきあげている。
言葉遣いから察するに目つきの鋭い鏡夜の性格は外見とマッチするものだろう。

「あぁ。よろしく、潮風」

俺は何故か不安を感じていた。
それは胸の上にバスケットボールを置かれたような重圧だ。
胸騒ぎというより強大なプレッシャーに近い、妙な感覚……。
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