□レンズ越しの顔【甘】*
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「ねぇ‥いつもより感じてるよね?」


「ち、ちがっ‥ぁ‥ちがうっ‥」


「ね、そうでしょ?泉‥」


「や、やっ‥んッ‥、さわ、ちゃっ‥あっ‥、ああっ‥!」




浜田に質問されると同時に激しく擦られたそこは、刺激に耐え切れず欲を吐き出した。


びちゃっと顔にまで飛び出した精液にまみれ、俺は浅い呼吸を繰り返す。




「‥イっちゃったね」


「はっ‥はぁっ‥」


「泉、本番はこっからだよ?」




俺の身体は射精からくる疲労感に襲われた。


ぐったりしている俺に浜田は躊躇することもなく手を伸ばし、中を解し始める。



真横にあるカメラは、始終俺達の姿を撮らえていた。


くちゅくちゅといやらしい音を立てながら、浜田はビデオカメラに見せ付けるように俺の中を解していく。




「はっ‥はぁんっ‥くっ‥」


「どこまで入ってる?気持ちいい?」


「ん、ぁ‥くるっ‥し‥はぁっ‥」


「嘘吐き、こんなにぐちょぐちょなのに?」




圧迫感に見舞われ、俺は浜田の顔を見ながらそう訴えた。

でも苦しいだけじゃない。

浜田の言う通り、ぐいぐいと押し入ってくる浜田のゴツゴツとした指に少し動くだけでも快楽を感じてしまう。



感じちゃダメなのに。


カメラは、まだ俺達の姿を捕らえたままなのに。




「ンっ‥アッ‥!」


「あ、此処?」




浜田がグリグリと押す場所。

そこは所謂、前立腺と呼ばれる場所だった。


強く弱くと繰り返される刺激は、脳内を溶かしていくような甘い麻薬でも吸ったかのようで。

それがじれったくて、俺は刺激に耐えられず、とうとうねだる為に口を開けてしまったのだ。




「っ‥アッ‥あっ‥!んぁっ‥あっ‥!」


「泉‥ずいぶん良さそうだね。ね‥これからどうして欲しい?」


「んっ‥も‥っと‥強く‥強くしてぇ‥っ‥」




ビデオカメラに顔と身体を向けた状態で浜田は俺の片足を上に持ち上げ、内壁をさらに刺激してきた。


指も増えてさっきよりも強い刺激が加わり、俺は引っ切りなしに喘ぐ。



顔に付着した精液を舐め取られ、耳元でもういい?なんて言葉。



抵抗する事なんか、とうに頭から飛んでいた。




「泉‥力抜いてて‥」


「はぁっ‥くっ‥ンンッ‥!!」




挿入された瞬間、ぐしゃりとシーツに刻み込まれるシワ。


硬直してしまう身体に、俺は更に身を縮めてしまった。


横向きに身体を向けたまま挿入されるなんて初めてだから、力の抜き方が解らなくて息が詰まりそうになる。




「はぁっ‥はぁ‥、む、無理っ‥む、りっ‥だって‥」


「大丈夫だから‥ほら、つかまって」




やっとの思いで正常位になると、浜田は俺の腕を自分の背中に回すようにしてからぎゅっと抱きしめた。


温かい人肌が心地良い。


安堵の溜め息を付いた瞬間、浜田は勢いよく抜き差しを始める。


今の俺には、ただただ喘ぐことしか出来なかった。




「あぁっ‥あっ‥!はまだっ‥はまだ‥ッ‥ひ、あっ‥あっ‥!」


「泉、もうちょい力抜いて‥もっと奥まで‥挿れたい‥」


「もっ‥むりっ‥んっ‥あぁぁっ!」




浜田が無理矢理俺の中に押し入って来る。

ギチギチとそこが悲鳴を上げ始め、俺は思わず浜田の背中に爪を立てた。


浜田の痛そうな声が聞こえて目を開いたけど、何故かそこには幸せそうに笑う浜田がいて。


俺はいつの間にかビデオカメラがあることを忘れて、浜田とする行為に夢中になっていた。




「あ、あっ‥!は‥まだ‥あぁっ‥アッ‥!」


「っ‥は、っ‥イき、そ‥?泉‥」


「あんっ‥あっ‥ッ‥は‥まだ‥ぁ‥っ‥」


「ッ‥泉っ‥」




声に鳴らない喘ぎ声を上げながら、俺は呆気なくイってしまった。

腹の底で浜田のモノが脈を打ち、ドクドクと液体を注がれてから、ズルリと熱いモノが出ていく。


その行為は、とても幸福なことのように思えて‥俺はそのままベッドの上で眠りにつてしまった。
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