□過ぎた時間【甘】*
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「泉‥」


「ん、っ‥ぅっ‥、」


「‥いずみ」




愛おしそうに俺の名前を呼び、確かめるようにキスをする。


軽いものから、どんどん深く。



浜田の体温が、俺の体温が、交じり合って行く。




「はま、っ‥‥ん‥っ‥」


「ケーキは明日作るよ。だから‥今は一緒に居れなかった分まで愛させて。」


「ん、ぁっ‥ちょっと‥まっ‥!」




待ってと言ったのに、浜田は俺を壁に押し付けて首筋にキスを落とす。


そこは逃げられない空間で。



やだと抵抗して背中に手を回して服を引っ張るが、浜田はビクともしない。




「はまだっ‥」


「ん‥なに?泉‥」


「っ‥ここ、じゃ‥やだ‥、」


「ベッドが良い?」


「‥‥っ‥」




その言葉に俺は頷く。


顔を見られないように浜田の胸に顔を埋めて、浜田はそんな俺の身体を持ち上げる。


どさっとベッドに下ろされると、服をまさぐられ、身体を見られそうになったとこで俺は再び待ったをかける。




「やだ、電気‥消して‥」


「いつも見てるじゃん」


「っ‥嫌なもんは嫌なんだよ!」


「はいはい、わかったから」




ちゅ、っと俺の額にキスを落とすと、浜田は俺が言った通りに部屋の電気をうす暗くした。


目が慣れれば互いの姿は見えてしまうけど‥恥ずかしさが残る今は、これくらいが調度良い。




「いずみ‥」


「あ、ゃあっ‥ぁ‥うっ‥」


「今日は‥して欲しいことなんでもしてあげるよ。何してほしい?」


「ふ、ぁ‥ぁ‥‥っあ‥」




そんな恥ずかしい言葉を言う方が嫌だ。


俺の誕生日を祝うと言うのなら、何を言わずとも俺を気持ち良くして欲しい。


俺が感じるところなんて、知りつくしているくせに。




「泉‥どうしてほしい‥?」


「‥っ‥‥ラ‥‥」


「え?」


「ふ、‥ふぇ‥ら‥して‥ほしっ‥」


「りょーかい、気持ち良くしてやるよ」




慣れた手つきで俺のモノを取り出すと、浜田はそれを深く咥え込む。


その口の中の温かさとぬるぬるした感覚に目を細め、俺は気持ち良さに身を委ねた。


丁寧に愛おしそうに奉仕して、それからぐちゅぐちゅと音を立てて俺のモノを舐め上げて。




「ん、ぅ‥‥んっ‥」


「はぁっ‥ッ‥んっ‥、」


「‥いず、みぃ‥ん‥ぅ‥」




気持ち良いのが脳内を麻痺させ、耐え性のない俺はそのまま浜田の口に精を放った。


何日もヤってなかった分、それは飲み込むのにドロドロと喉に引っ掛かるようなものだ。



浜田はそれを飲み込み、いっぱいでたねと笑う。



それが恥ずかしくなって、俺はまた浜田から目を反らした。
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