□誘惑【甘】*
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「ね、イキ顔‥見せて‥」


「はぁ‥はっ‥はぁっ‥‥」


「はっ‥良い、顔‥‥うっ‥く‥」


「ひゃぅっ‥!あぁ‥はぁっ‥ンッっ‥!」




結合部を再度揺すり、俺は泉の喘ぎ声を聞きながら自分も達した。


ちゅっと唇を奪い、蕩けるようなキスをする。




泉は始終、気持ち良さそうな‥欲情した目を俺に向けて来ていて‥。




「‥まだ足りない?」


「んぅ‥‥も‥‥、いい‥‥」


「‥嘘吐き、」


「ああぁっ‥!」




勃起してきた泉のモノを指で弾き、俺は妖笑した。


夜はまだまだこれからと言うことだ。




「第二ラウンドね」


「ぁっ‥ふぁっ‥‥あんっ‥あぁっ‥あ‥!」




その声は一晩中響き渡ったのだった。









目が覚めたときはお互いボロボロになっていて、泉は声がガラガラになっていた。


腰も痛くて持ち上がらないらしい。




「ったく‥激しいんだよ馬鹿!」


「俺は悪くない。泉から誘ったんだからな」


「‥‥っ‥!」




昨日のことを思い出したのか、泉は布団の中に顔を隠してしまった。

バイブなんて持ち出していたし‥それにいつにも増して淫乱だったのは、何か理由でもあるのだろうか?


俺は泉に理由を聞こうと話しかけた。




「昨日、なにかあった?」


「‥‥‥」


「いーずーみー?」




しつこいと理由を教えてくれなさそうだったので、それだけ言って俺は押し黙った。


10分は経っただろうか?


泉は俺に背を向けたまま話し始めた。




「田島に‥いつもと同じじゃって‥」


「‥田島に?いつもと同じって何?」


「だ‥だから‥その‥えっち‥、するときとか‥浜田から‥いつも‥‥」




ごにょごにょと話す泉。


どうやら泉は、いつも俺から誘うことに対してのことを言っているようだった。




「田島が‥いつもと同じじゃ‥‥飽きられる、って‥言ったんだよ‥」


「‥だから泉から誘ったの?」


「そ‥そのために‥恥ずかしくなって、媚薬‥飲んだりして‥‥田島がバイブも入れて慣らして置いた方が良いって‥」




後ろから見ても解るくらいに耳を真っ赤にして、泉は俺に言った。



これでようやく全てが結び付く。


泉は俺に飽きられないよう自分からエッチに誘いたくて‥でもそれが上手く出来ないから、媚薬の力を借りて俺を誘惑しようとしたのか。




「可愛い‥泉」


「っ‥うるさい‥ばかっ‥」


「すげー気持ち良かったし、可愛いかった。‥またシて?」


「っ‥誰がするかっ!」




結局は殴られてしまったけど、これはこれで良しとしよう。


上手く泉を乗せてくれた田島に感謝だ。



俺は耳まで真っ赤になった泉のことを、泉の羞恥心が治まるまでニコニコしながら眺めているのであった。




fin.




→あとがき
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