□コンテンツ【甘】*
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「ねぇ‥本当に心当たりないの?」


「だからさっきから無いって‥」


「‥このゴミ箱のさ、コンドームじゃないの?」


「ッ‥!?」


「えっ‥こ、コンッ‥!?栄口!どういうこと!?」


「え、あっ‥ッ‥そ、それは‥っ‥」




瞬間、ぼふっとベッドに身体を倒され、その拍子に頭を壁にぶつけた。


空気が一転して上を見上げた時、俺は浜田のその表情に恐怖を覚えた。



‥こんな浜田は見たことが無い。


嫉妬や憎悪に狂ったような顔‥こんな浜田を、俺は知らなかった。




「っ痛ッー‥浜田っ!これは栄口の身体なんだからもっと優しくっ‥!」


「昨日、此処でなにしてたの」


「‥だ、だから‥普通に話してテレビみて‥」


「なにしたの」




怖い。

低い声で単語だけを発する。


その姿に水谷も栄口も言葉を失い、じっとその光景に佇む。




「っ‥最近、お互いにシてなくて‥‥そ、れで‥抜き合いっこ、し、しようかって‥なって‥」


「‥‥‥」


「で、でも‥最後まではしてないし!それにアレは撒き散らさないようにって付けただけで‥!」


「そんなこと聞いてない」




俺から離れると、浜田は栄口の方へ行ってそのまま栄口にキスをした。


その事に浜田以外の奴が同時に驚く。



水谷は呆然としてるし、栄口はキスされてるし、俺は何が起こったのか理解するまでに時間がかかってはっとしてそれを引き離す。




「なにしてんだよっ!」


「それはこっちのセリフだろ。泉がしたのはこういう事だ。」


「だ、だからって栄口に‥!」


「これは泉の身体だろ?でも俺が自分以外の奴とキスして‥嫌な気持ちになったろ?」




そうだ。


俺達がしてしまったのは‥こういう事だ。




「ごめんなさい‥」


「‥わかればいいよ」


「もう、しないから‥っ‥ごめんなさい‥」




栄口は目に涙を溜めていたし、俺も泣きそうになった。


水谷はというと視覚的には俺と浜田がキスしただけだったから、あまりショックを受けてないみたいだった。




「同じ事‥してみるか」


「え‥」


「抜き合いしたら入れ替わったんだろ?」


「そー、かも‥だけど‥」


「じゃあ、もう一度同じ事をしてみれば戻るんじゃねーの?記憶を戻すみたいに‥」




でも、もうそんなことはしないって今さっき言ってしまった。


確かに試してみる価値はあるかもしれないけど‥、でも‥栄口はそれでいいのか?
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