□真愛【シリアス甘】*
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「‥‥決まった?」


「‥わかった‥‥浜田の‥モノになる。‥何をすれば良いの‥?」




俺はその言葉を聞いて包丁を投げ捨てた。


そして泉の身体を潰れるほどに抱きしめ、深い深いキスをした。




「は‥ぁ‥ふぁ‥んっ‥」


「俺のモノになってくれるんだね‥泉。ああ‥やっと手に入れた‥!俺だけの泉‥」


「‥いい。好きにすれば、良い‥お前の気が済むまで‥好きにしろ。」


「下‥見ても良い?俺、今すごくすごく幸せだよ。泉‥」




泉の下半身をまさぐり、俺は再びキスをする。


男のモノを見たいなんて、信じられないほどの変態だ。



俺は泉の肌に触れるだけで、既に勃起していた。




「いずみ‥いずみ‥」


「ん、ぁ‥っ‥ちょっと‥やぁ‥」


「可愛い‥凄い可愛い‥もっと声、聞かせて‥」




抵抗出来ないのを良い事に、俺は更に泉を追い詰めて行く。

縄で縛って逃げられなくするように。


既成事実と証拠があれば、泉は俺から逃げられない。



ただ愛していたい。


俺は‥泉を裏切ったりはしない。




「欲しい‥泉‥全部‥俺にちょうだい‥」


「あ、あっ‥はま、だっ‥あぁ‥んっ‥ぁ‥!」


「此処‥初めては痛いかもしれないけど‥優しくするから‥」


「ひっあっ‥!?な、ぇ‥なに‥あ、あっあ‥あ‥!」




泉のモノを触りながら後ろには指を入れ、ぐちゅぐちゅと音を立てながらそれを楽しんだ。

口に含みながら気持ち良いようにと懸命に奉仕し、泉の身体の匂いや垢も落とすような勢いで舐め取る。


全然、苦じゃなかった。


俺の勃起したモノは、さらに大きくなって張り詰めていった。


泉を前にしたらこうなるって事は解っていたけど‥ここまで興奮するなんて‥。




「嬉しいよ‥泉。俺を選んでくれて‥」


「‥お前、そうしなきゃ俺を殺して一緒に死んでただろ‥?」


「うん。そうだね。‥それが選んだ理由だとしても、俺が泉を好きなのは変わらないよ。俺を愛してくれなくても良いから‥側に居たいんだ。ずっと‥ずっと‥俺なら泉を死ぬまで愛してあげられる。」




いや、死ぬまでじゃない。


その先も、ずっと。

死んで天国へ行ってからも。


そして二人が生まれ変わった時にも‥俺は泉を愛している。



出来れば泉にも俺を愛して欲しい。


だけど、それは欲張りだよね?



俺という存在を受け入れてくれて、そのうえ俺の愛も受け入れてくれたんだもん。


これは、この上ない幸せだ。




「愛を注ぐだけ注いで‥貰えないなんて‥」


「滑稽だろ?馬鹿みたいだろ?‥それでも俺は泉を愛しているんだよ。」


「可哀相な奴だ‥お前は‥」


「‥愛してるよ、泉。他なんて要らない‥泉さえ居てくれれば良い。誰よりも泉の事を想っている‥だから‥‥」


「‥彼女とは別れる。お前の側に居る‥‥これで‥満足か?」




嗚呼、狂おしいくらいに愛おしい。


泉しか愛せない俺を哀れんでくれているの?



それでも良いよ。俺は満足だ。


全部全部を俺のモノにしたい。


精神も身体も人生も、全部俺に愛させて。




「うん‥大好きだよ、泉。‥此処も‥‥柔らかくなった。挿れて‥いい?」


「っ‥はぁ‥好きに‥しろ‥って‥言っただろ‥ッ‥」


「ありがとう‥泉。俺を受け入れてくれて‥本当に‥。一生愛してあげるから‥ずっと‥永遠に。」


「んぁっ‥あ、あっ‥はぁっ‥ッ‥‥あぁっ‥!あ‥ぅ‥!‥は、まっ‥だ‥はまっ‥ああぁっ‥!」




俺の愛を泉の身体に流し込むように、何度も何度も腰を進めた。

細い身体は跳ね上がり、普通に生きていれば使うことの無いであろうそこに、俺のモノが入り込んで互いを繋げた。


背中に爪を立てられ、引っ掻き傷が付く。

これは泉から与えられた一種の愛の印だ。


烙印を押すように俺は泉にキスマークを付ける。


その模様は焼けるようにして肌に残り、鮮やかで‥まるで蝶々が舞うように綺麗だと思った。




「ふぁ‥あっ‥っ、まだ‥もっと‥さわ、って‥あっ、あっ‥!」


「泉が気持ち良くなれるとこ‥これから、いっぱい探すね‥?俺、泉に満足して貰えるように‥はぁっ‥頑張るから‥っ‥ンッ‥いずみ‥いずみっ‥!」


「ふ、ぁ‥ぅ‥うっ‥はまだぁ‥っ‥はまだ‥イ、ク‥っ‥イき、たいっ‥!」




泉はたくさんの涙を流しながら俺に突かれて達してしまった。

とめどなく溢れ出す精液が勿体なくて、全部かき集めてすくい取り自分の口の中に入れた。


苦くて臭くて。

そんなもののはずなのに、泉のそれは甘くてご馳走のような‥泉の匂いもそこからたくさんして、俺は満たされた。



泉の中に自分の愛を注ぎ込むと、ビクビクとしながらも泉はそれを受け取ってくれた。


嬉しくて嬉しくて、俺は泉を抱きしめる。




「‥伝わった?俺がどんなに泉を好きなのか‥」


「‥足りない。まだまだ‥こんなんじゃ俺は満足しない。」


「ごめん‥もっとだよね。もっともっと‥愛さないとだよね‥。俺、泉に愛して貰えるように頑張るから‥」


「‥お前は‥本当に馬鹿だ‥‥」




俺は泉に一方的に愛を押し付けた。


俺は愛されなくても良い。


でも、出来る事なら好きになって欲しい。



あんな告白をして、これから好かれることは到底無いんだろうけど‥‥あの時は、自制が効かなかった。



愛してる、愛してるよ。


それさえあれば他には何も要らない。


君が死にたくなるほどの愛で、全てを満たしてあげる。




fin.




→あとがき
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