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□放課後の音楽室【甘】*
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学校で‥やってはいけない場所での行為は、こんなにも興奮させられる。
浜田のする行動や表情のひとつひとつに煽られ、俺はどんどん堕ちていってしまうんだ。
「あっ‥ふ、ぁ‥」
「声‥我慢してんの?」
「‥んっ‥ぁ‥ふっ‥」
「そういうのも良いけどね‥」
誰かに聞かれたらマズイと言うことから、切れかかる理性の中で俺は必死に声を殺した。
いくら防音とは言え、外に音は漏れるのだ。
教室に居たときに聞こえて来た音楽室のピアノの音。
そのことを思い出してみると、防音と言う機能は全く意味を成していない。
「は、まだ‥早く‥っ‥して‥」
「泉‥積極的だね?」
「っ‥ちげーよ!誰か来たりしたら‥!」
「いいよ。早くするね。」
「あ‥ちょ‥待って‥!」
俺は浜田を見つめ、向かい側にある窓を指さした。
先程から開けっ放しだった窓のカーテンは、さっきから誰かに見られてるような気分になって恥ずかしくてたまらない。
「‥興奮するね。」
「な‥馬鹿ッ‥!」
「‥はい。これなら窓は見えないでしょ?」
自分の身体がくるりと回転させられ、俺は顔を壁に向けて浜田に挟まれる始末。
確かに窓は気にならないけど‥って、そーゆう問題じゃねーだろ!
「ぁ‥やぁっ‥」
「欲しいんだろ?」
「っ‥ぅ、んっ‥」
ぐちゅぐちゅと後ろが浜田の指によって解されていく。
何回やっても慣れない行為に、俺は深く目を閉じて耐えた。
壁に爪を立て、寄り掛かるようにして少しでも楽な体制を取ろうとするけど、それは難しい行為。
刺激を受ける度に足がふらついて、立っているのがやっとの状態だ。
「‥もっ‥はや、くっ‥んっ‥んぅ‥!」
「立っているのも辛い?悦すぎる?」
「ンッ‥は、やく‥っ‥イ、かせ‥て‥ぇ‥」
真っ赤に染まった頬に、上気した身体。
俺は息が上がっていて、ぐっしょりと汗をかいていた。
中途半端に服を脱がされて乱れた俺は、いつもより興奮しているのが嫌でも分かった。
張り詰めた自身が、早くイきたいと喚いている。
「可愛いよ‥泉‥」
「んっ‥ふぁ‥っ‥もっ‥はや、く‥しろっ‥!」
「声‥我慢出来なくなっちゃうから?」
「ンッ‥!ふぅ‥んんっ、ンァっ‥!あ、ゃっ‥いっ‥ゃ‥!」
イっちゃう‥と小さな声で浜田に伝えた瞬間、浜田はその手を止めて俺の中から指を引き抜いた。
圧迫感が取り払われて少し楽になるが、イきたかったのにイけないもどかしさに身悶えさせられる。
詰まりかけていた息を肩で呼吸しながら整え、バックの体制のまま、我慢が効かなくなった浜田が何の前触れもなく俺に自分のモノを挿入し始めた。
「‥アッ!?‥ッ‥あぁ‥ッ‥ああっ‥あ‥!」
「しーっ‥、声‥聞こえちゃうよ?」
「っ‥、んぅ‥っ‥!‥んんっ‥ンッ‥ン‥!!」
片手を口に宛て、必死に声を押し殺す。
自分の身体を支えるのはもう一方の手だけで、足が限界に近づきガクガクと震え始めていた。
「‥は、まだぁ‥、ふっ‥んぁ‥!た‥って‥、らん‥なっ‥ッ‥あぅっ‥ふぅんっ‥!」
「もう少し、我慢して‥全部‥挿いるまで‥」
「ん‥!ンッ‥!!‥はぁっ‥はっ‥」
肩で息をしながら力を抜くと、浜田のモノがズプズプと奥に突き刺さってくる。
ゾクゾクと背筋に電気が走るような感覚。
頭の中が真っ白になって蕩けていくようだった。
「ぁ‥んっ‥あ、あっ!」
「良いよ‥泉‥」
「あ‥ぅ‥ア、はぁ‥んッ‥‥!はぁ‥ぁ‥ンッ‥!!」
最奥まで突かれた時、俺はドクドクと浜田の手に精液を撒き散らし、ずるずるとその場に崩れ込んだ。
浜田が出した精液は俺の中に入って来ていて、俺はそれを自分で掻き出そうと指を這わす。
「‥やらしい」
「だっ‥誰のせいだ‥!こんなに出しやがって‥!」
「そんな姿見せられたら‥また犯っちゃうよ?」
「っ‥死ね!!」
ボカッと浜田に右ストレートをお見舞いしてから、俺は身体をティッシュやら汗拭きシートを使って綺麗にした。
‥おかげ様で部活は遅刻。
無理な体位のせいで身体も痛いし‥本当、ふざけんじゃねぇ。
「じゃ‥俺は部活あるから。」
「‥部活、出ても大丈夫なの?身体痛くない?」
「お前‥大丈夫だと思うか?‥この留年馬鹿!加減しろっつーの!!」
「ご‥ごめんなさい」
しゅんと子犬のように小さくなる浜田。
まぁ‥流されてしまった俺もいけないんだろうけど。
いつもと違う場所に興奮していたと言うことは‥確かに否めない。
「すっ、少し‥だけ‥‥興奮、したけど‥。つっ‥次は無いからなっ!」
「‥へぇ‥泉も興奮してたんだ?」
「そ、そりゃ‥此処は学校だし‥本来ならこんなことしない場所だし‥」
「わかった!じゃ、次は保健室で‥」
「テメェ‥今の話聞いていたか?」
全く懲りていない犬を躾するにはどうすれば良いのか。
俺はいつも悩まされる。
fin.
→あとがき