捧げ物
□俺の事を考えて【甘】*
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しばらくすると、大盛の美味しそうなにおいのするパスタが出て来た。
「うまそうっ!」といつもの恒例のやつをしてから、俺はパスタをほお張った。
泉「くっ〜!うめぇっ!」
ムシャムシャとパスタを食べる俺に対し、俺よりはるかに少ない量のパスタを食べている浜田の手は、何故か止まっていた。
何故だろうと浜田の方を見てみると、浜田は思いつめたような顔で俺に言った。
浜田「あのさ‥泉‥今日さ、俺のこと睨んでなかった?」
泉「はぁ?睨むわけねーだろ。」
意味が解らない。
好きな奴を睨んでどうするんだよ。
浜田の事を見たりはしていたけど‥それが睨んでいるように見えたのか?
浜田の事を見ていたとは口が裂けても言えないけど、誤解を解く事くらいならできる。
泉「俺は睨んでねーよ。」
浜田「じゃあなんでこっち見てたんだ?」
泉「いつの話だよ。」
浜田「昼休みだよ。ノート見せて貰ったとき。てっきり俺を睨んでるかと‥」
ノートを見せるハメになった俺が怒ってると浜田は思ったみたいだった。
確かにノートは何度も見せてるから、イライラしたりはするけど‥それでも好きなんだから仕方がない。
怒れるわけがない。
泉「浜田には関係ない。」
浜田「ふーん‥?」
じいっと俺を見つめる浜田。
それを知らんふりしてパスタを口に運ぼうとした時、突然浜田に押し倒された。
まだパスタは大量に残っていると言うのに‥これじゃあ食べることが出来ない。
泉「なっ‥なんだよ。」
浜田「関係あるだろ?嘘ついている泉は絶対に目を反らすから‥。」
泉「うるさい!関係ないったらないんだよ!!」
服の下にスルッと手を入れられ、しばらく触れられていなかった懐かしい浜田の感触に思わず体が反応する。
こんなことをされるのは久しぶりで、俺は普段言わないようなことを口にしてしまった。
泉「‥もっと」
浜田「えっ‥?」
泉「もっと‥触って‥」
言った後で後悔した。
こんなの俺のキャラじゃない。
恥ずかしくなって浜田から逃げようとしたけど、もう遅い。
強引に俺の服を脱がして直接肌に触れて来たのだ。
泉「ひっ‥やぁっ‥」
浜田「もっと声聞かせて。俺も堪ってたんだから‥」
待ち侘びた感覚に五感も鈍っていくような気がした。
自分から足を開いて浜田に押し付け、腰を揺らす。
歯止めがきかない。
こんなの、ただの快楽を貪る動物だ。