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□世界の回り方【甘】*
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「あぁ、あっ‥クロっ‥クロッ‥!」


「もーイキそうか?」


「い、っ‥イクッ‥!いっ‥、くっ‥いっ、ちゃ‥うっ‥クロっ‥!」




イクって言うのは、頭が真っ白になって、白く濁った体液が自分の中から放出されるという事。

初めて出したときはお漏らしをしてしまったのかと思ってビックリしたけど‥でも、気持ち良くなると男は皆そうなるんだってクロが言ってた。


だから別に、イクのは恥ずかしい事じゃないって。


でも‥クロ以外の人には言っちゃダメって。


恋人同士だと、こういう事も内緒にしなきゃいけないんだって。




「ク、ロ‥?」


「‥挿れるぞ、研磨」


「えっ‥」


「もう痛くねーと思うし‥俺も限界」


「っ‥ぁ、っ‥ま、っ‥クロっ‥あ、あっ‥!」




俺の待ったを聞かずに、そのまま俺の中に自分のモノを埋め込んでいく。

まるでそれを待っていたかのように、吸いつくようにして俺から離れなく俺の内壁。


気持良いのと、少しの痛みが入り混じる。


そんなのでぐちゃぐちゃになって、変な声も出るし‥頭もぐるぐるして‥もう、何が何だか、訳が分かんなくなる。




「あ、あっ‥あっ‥!クロぉっ‥!」


「っ‥研磨っ‥」


「ひっ、ぃっ‥んっ‥あ、っ‥あっ‥クロっ‥くろっ‥」




目をぎゅって閉じて、クロにしがみついて。

クロが俺の事をぐいって引っ張って、そのまま突き上げて。

過呼吸になってしまうくらいに息が荒くなって、俺は目から大粒の涙を零した。




「ッ‥研磨‥っ‥けん、まっ‥」


「は、ぁっ‥く、ろ‥ぉ‥」




必死なクロの顔にドキドキする。


いつもの、普段のままじゃ、こんなクロの顔は見られない。


俺はこんなクロの顔が好きでたまらなかった。



だって、こんな顔は誰も知らない。


俺だけに見せてくれるクロの顔だって思うと、嬉しくてたまらない気持ちになる。




「あ、あっ‥クロっ‥!ん、ンッ‥!」


「っ、はっ‥ぁ‥けん、まっ‥」




ビクッと身体を震わせて、それと同時にクロのモノもビクッてなって。


そのまま俺達は自分の体液をぶちまけた。



トロトロと濃厚なそれは俺の身体を這うようにして流れ出ていく。


でもクロのは‥俺の中でドロドロになって混ざって行く。




「く、ろ‥」


「‥研磨、」




ちゅっとキスをして、俺はそのままクロの身体へと倒れ込んだ。


俺の世界にいるのはクロで、これからもそれは変わらない。




「‥疲れた、」


「ん‥そうだな」


「ねむい‥」


「あぁ、そうだな」




うとうととしながら、俺はクロに抱きついたまま眠りについた。

そしてそれはクロも同じだった。



俺の世界はクロで回っている。


だから、俺の世界が壊れるという事はクロが居なくなるという事。



クロが居れば良い。

俺にはそれだけで十分だ。


恋人になってしまえば、クロは俺から離れられないって事でしょう?

だから、俺はこのままがいい。

いつまでも、長い時間、ずっと、このまま、永遠に。




fin.




→あとがき
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