HQ!!
□好きの比率【甘】*
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「研磨‥」
「ん‥クロ‥」
「久しぶりに触る」
「‥たかだか3日でしょ?良いから‥早く終わらせてよ‥」
その言い方に少しカチンと来て、俺は研磨の右サイドに自分の手をバンッと付いた。
大きな音にビックリして研磨は目をパチクリさせるが、そんなことは知った事ではない。
「なぁ、お前はヤりたいとか思わねーの」
「‥あまり、思わない‥‥」
「好きなら普通‥!」
「クロの事は‥好きだ‥‥けど、恥ずかしい‥から、あまり好きじゃない‥。疲れるし、喉も痛くなるし‥良いことない‥」
その言葉に歯をギリッと噛みしめる。
研磨にとって、所詮セックスとはその程度のこと。
はぁと溜息を吐くと、俺は研磨から身を離した。
「あ‥でも‥‥」
「ん?」
「ちょっと、幸せ‥かも‥。クロと、してるとき‥」
「っ‥!」
さっきので興が冷めたかと思ったのに。
研磨のその一言で、俺はまた研磨の元へ戻ってくる。
そんなことを言われたら誰だってたまらない。
まして好きな奴なら‥当然の結果だろう。
「んぅ‥っ、んっ‥クロ‥」
「‥悪い、やっぱ加減できそうにねーわ」
「えっ‥ちょっ‥‥んぅ、クロっ‥」
そう言って研磨に襲いかかり、舌を絡めたキスをした。
いつになっても研磨はキスが下手で、呼吸ができなくなっては俺に身体を預けることしか出来なくなる。
ま、それは俺にとっては好都合なんだけど。
キスだけでトロトロになる癖に、こんなになっても嫌だなんて。
本当、素直になっちまえば良いのに。
気持ち良いのは誰だって好きなはずだ。