その他
□拍手お礼小説
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【漆黒の髪】
アレン「神田の髪…なんかいつもより綺麗…」
神田「………」
アレンは神田の髪の毛に触れた。
神田は髪の毛に触れられてビクンと反応し、バッとアレンの方を向き睨みつける。
神田「触るな…」
アレン「石鹸で洗っているのにこんなにサラサラなんて…不思議です。」
神田「触るなって言ってるだろ!」
神田がアレンの手を振り払った瞬間、フワッと花のような良い香りがした。
これは…
アレン「教団のお風呂塲にある…シャンプーの香り…?」
神田「……////!」
神田は顔を真っ赤にしてアレンから目を反らした。
アレン「神田ってシャンプーとかリンスとか…嫌いだから石鹸使っているんじゃ…」
神田「あぁ嫌いだよ。あんなヌトヌトした液体…」
アレン「だったらどうして?」
神田「ァレ…に……麗…って…」
アレン「え…?」
神田「アレンに…綺麗って……言われたかったから…////」
言っていて恥ずかしくなったのか、神田はアレンに背を向けて縮こまった。
それが凄く可愛く見えて。
アレンは神田を抱きしめた。
アレン「そのままでも、神田は十分綺麗で可愛いですよ。」
神田「……/////」
神田は体に回されているアレンの腕を、キュッと握り返した。
部屋に広がるのは花の香り。
その香りは消えることなく、ただ時間だけが過ぎていった――…。
fin.