黒バス
□置き去りの恋【鬼畜】*
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帝光中学のバスケ部に入ってきたのは、金髪で背の高いイケメン。
男の僕でも見とれるくらい、その人は綺麗で整った顔立ちをしていた。
どうやらこの人は、他にモデルの仕事もしているらしい。
そんな人のお世話係を、僕はキャプテンから任されてしまった。
「君のお世話係になりました‥黒子テツヤです」
「‥黄瀬涼太っス」
金髪で綺麗な顔を持つその人物の名前は、黄瀬涼太。
キセキの世代と同じ、オンリーワンの才能を秘めた人物だと聞いている。
「宜しくお願いします。黄瀬君‥ですね」
「‥はいっス」
「同じチームメイト同士、頑張りましょうね」
彼が僕に対して好印象じゃない事は手に取るように分かった。
それもそのはずだ。
パス回しにしか特化してない僕は、シュートも入らなければ足も遅い役立たずで。
彼は僕が一軍のレギュラーという事に納得していないんだと思う。
でもそんなのはもう慣れっこだった。
恨みも嫉妬も散々見て来た。
それでも僕はレギュラーを取ってコートに立ちたいと思うほど、バスケが好きなのだ。