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□準備段階【甘】*
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「いーずーみっ!」
「わっ!?な、なんだよ‥」
「なぁ、今日泊まりに来るだろ?」
「‥‥あぁ」
週末は決まって泉とのデートをこぎつける。
泉と付き合ってからは、ちゃんと二人の時間が作れるようにって‥こう言うことをしているのだ。
幸いにも俺は一人暮らしだから、何をしても誰に迷惑をかけるわけでもない。
だから泉とえっちな事をしたって‥誰にも迷惑はかからないのだ。
「今日は‥良いよね?」
「‥‥黙れ」
「ねぇ、期待して良い?」
「学校でそんな話すんじゃねぇって、いつも言ってるだろ!」
真っ赤になった泉が強い音をあげて俺に言葉をぶつける。
あーあ、意識しちゃって‥可愛いなぁ。
そんなことを思いながら俺は泉の背中を見送る。
「早く夜になんねぇかなぁ‥」
泉と部屋でゆっくり過ごして、ご飯を食べて風呂に入って‥、それから‥‥
泉との数時間後を想像しながら、俺はそんなことをぽつりと呟いた。