□酔いつぶれ【甘】*
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俺が風呂から上がると、そこにはぐったりとした泉が居た。


何かあったのかと近付き、ぐいっと肩を引っ張って顔を見る。




「ん、ぁ‥?はまらぁ‥?」




そこには完全に酔いつぶれた泉が居たのだ。









「いず、み‥お前、何飲んだんだ‥?」


「ん‥?」




テーブルの上に置いてあった酒のパッケージを見て、それは俺が冷蔵庫に入れていた物だとわかった。


チューハイ一本で酔いつぶれるなんて‥きっと空きっ腹に一気に入れたんだろう。


今度からは泉の目の届かない所に入れておくか‥。




「泉、大丈夫か?水飲んで、ベッド行こう」


「んー‥やぁ‥はまだー‥」


「ほら!連れて行ってやるから立てって‥」




顔を真っ赤にして潤んだ瞳で俺を見つめる泉はそりゃもう可愛すぎて。

いつもとは違う雰囲気の泉を前に、勃起しそうになった。


でも酔いつぶれた泉を襲うなんて卑怯な事‥そんなことしたら絶対にダメだ。


そう自分に言い聞かせ、俺は泉の身体を支えた。




「ん、ぁ‥はまだ‥」


「っ‥エロい声だすなって‥」


「んー‥?はまだー‥あ‥、はまだの指‥冷たくて、気持ちいい‥」


「え‥?ちょ‥い、いずみ‥!?」




腕をグイッと引っ張って俺の指をちゅっと吸い始める。


酒で熱った身体。それに比例するかのように口の中も熱を持っていた。



俺の指をしゃぶるその姿は俺のモノを舐めているときのようにエロくて、俺の性欲を掻きたてられる。


ダメ、ダメだってば。

そんなことしたら我慢できなくなるって。




「泉‥やめて‥」


「‥んっ‥ぅ‥なんで‥?」


「‥ダメ。俺、泉にエッチな事したくなっちゃうから‥」


「‥‥すればいいじゃん‥」




その泉の一言に心臓が破裂しそうになった。


グラグラに酔っているはずの泉が一瞬正気に戻ったように見えて、俺の視線をとらえる。


視線が逸らせなくなった俺は、そのまま泉に唇を奪われてしまう。




「はっ‥んぅ‥いず、みっ‥」


「‥ね、俺とえっちな事‥したいんでしょ‥?」


「あ、待っ‥泉‥!酔ってんだろ!?ダメだって‥」


「はまだ‥、勃ってる」




あぁ‥もう!

俺も口では拒絶をしているが、身体は素直ってやつ。


こんな泉を前にしたら耐えられるわけが無い。




「はまだ‥」


「ッ‥あぁ‥もうっ‥!」




俺は悪くない。

どれもこれも酒を飲んで俺を誘惑してきた泉がいけないんだ。


いつもと違う顔を見せるなんて卑怯すぎる。


後から泣いたって‥俺は知らないからな。




「あ、んっ‥!は、まだぁ‥」


「身体‥熱い‥。酒飲んだせい?‥それとも待ってた?」


「あっ‥ぅ、ん‥‥どっち、も‥」
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