3
□白濁の色【甘】*
1ページ/2ページ
「泉に、お願いがあります」
「‥なんだよ?急に改まって‥」
「授乳プレイがしたいです」
「‥馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが‥お前、マジで馬鹿じゃねーの?‥つーか死ね!」
「えーッ!?酷い!!」
事の始まりは1日前に見たAVがきっかけらしい。
人妻物だとか母親だとかそんなものにハマってしまったのか、浜田は俺が予想もつかないことを言い出したのだ。
「大体考えても見ろ。お前は男で、俺も男だ。」
「はい‥」
「常識的に考えて、母乳が出たりするか?しないだろ?」
「しません‥」
正座をしてしゅんと俺の説教を聞いている浜田は、まるで子供のようだった。
こんな子供みたいなやつだから、そんなプレイに憧れるのだろうか?
恋人のしたいことは確かに叶えてやりたいという気持ちはあるけど、流石にこれは無理がある。
「やりたいなら、そこらの風俗でも行って来いよ。あるだろ。そういうとこも‥」
「は!?嫌だよ!なんで泉以外の人とヤったりしなきゃいけないの!?」
「っ‥馬鹿!恥ずかしいこと言うんじゃねーッ!」
ゴンッと鈍い音が響き、浜田の頭に俺の拳が直撃した。
今の俺は‥360度、どこからどう見ても赤面している。
「俺は泉としたいんだよ」
「だ、だから‥俺は無理だって‥」
「そんなのやってみなきゃ分かんないよ?」
手を引かれて誘われる。
そんな浜田の手を振りほどこうとしたが、あまりにも力が強くて振り払うことが出来なかった。
そのままベッドへと押し倒されると、深くキスをされて逃げ場を失ってしまう。
ヤバい、このままじゃ完全に浜田のペースに飲まれてしまう。
「や、だぁっ‥はまだ‥」
「抵抗すんなよ。‥泉だってしたいだろ?」
「だからって‥授乳プレイはヤダ‥」
「舐めて吸うくらいなら‥良いでしょ?」
有無を言わさず浜田は俺のシャツを捲り上げて乳首に吸い付く。
そこも敏感に感じてしまうようになった俺は、浜田の唇でそこを愛撫されただけで勃起してしまいそうになった。
片方の手で弄られて、もう片方は吸われて舐められて。
いつもよりしつこい愛撫に、俺はじれったさを感じた。
「浜田っ‥も、そこ‥やだっ‥」
「だーめ。今日は授乳プレイなんだから」
「や、だよぉっ‥下も、触ってぇっ‥」
「‥可愛いけどダメ、許してあげない。」
ちゅうちゅうと音を立ててそこを吸い上げ、時には甘い痺れを感じさせるように歯を立てる。
執拗に弄られて真っ赤な果実のように腫れ上がっていくそれは、本当に母乳が出てきそうなものになっていた。
「うわ、こんなに真っ赤になったよ。美味しいね、泉の此処‥」
「ひ、ぅっ‥ンッ‥はまだぁっ‥や、だっ‥もっ‥触ってぇ‥っ‥」
「‥もう我慢できないの?仕方ないなぁ‥」
ズボン越しに触れただけで俺の身体が反応し、窮屈になっている前をくつろげて浜田が俺のモノを取り出した。
その卑猥さと言ったらありゃしない。
乳首だけで完全に勃起してしまった俺の姿。
それを見て、浜田が妖笑する。
「ねぇ、泉。まだ乳首触られただけなのに‥もう出したそうだよ?」
「はぁっ‥あっ‥も、はまだっ‥だし、たいっ‥」
「全く‥仕方ないなぁ‥。ほら、手で一回イッときな。」
「あ、あっ‥ああっ‥ンッ、ぅっ‥あああっ‥!」
数回扱かれただけで俺のモノは果ぜ、自分の腹の上に精液をまき散らしてしまう。
はぁはぁと息を切らせる中、浜田も俺の目の前で自分のモノを抜き始め、物の数分で俺の腹の上にその欲を巻き散らした。
「はまだ‥どして‥?」
「見てよ、泉。まるで泉の乳首から母乳が出てきたみたいじゃない?」
「っ‥!」
浜田はいつも俺の中に挿れて、そして果てる。
今日もそのパターンだと思ったのに、俺の的はどうやら外れていたらしい。
授乳プレイがしたいと言った今日の浜田はいつもと違った。
二人分の精液を俺の腹の上にぶち撒き、それっぽく見せようと勘を働かせたのだった。
「お前‥後で覚えてろよ‥!」
「あとで、ね‥?」
「っ‥はぁっ‥ンッ‥いあっ‥ああっ‥あっ‥!」
「泉のおっぱい‥凄く美味しいよ」
ただの精液なのに、それを舐め取って美味しいと言う浜田の姿。
俺には理解しがたい事だけど、本人がそれで喜んでいるのだ。
ヒリヒリと痛む胸に浜田の胸板が擦れて、それが更なる快感を生む材料となった。
再び勃ちあがって挿入する準備が出来ると、浜田は躊躇わず俺の中に入ってくる。
「あ、あっ、ぅぁっ‥ああっ、んっ‥ぁんっ‥、あっ‥アッ‥!」
「っ‥はぁ‥キツっ‥んっ‥気持ち、いい‥っ‥」
「はぁっ‥あっ‥は、まだ‥ああっ‥はまだぁっ‥!」
爪を立てて痛みとともに襲ってくる快楽に耐え、何度も浜田の名前を呼ぶ。
イキそうだと自ら腰を動かすと、浜田もそれに答えて激しく抜き差しをし始めた。
深く繋がっている部分が気持ち良くて、俺はまだ抜きたくないと言う感覚にも襲われる。
そうこうしているうちに、二人で同時に達してしまう。
俺の腹の上には三人分の精液が撒き散らさせる事になり、浜田はそれを見て満足気に笑った。
「‥いっぱい、出たね。」
「うるせーよ、変態‥」
「その変態に犯されているのは泉でしょ?」
「馬鹿‥良いからさっさと風呂に入れろ、動けねぇ。」
「はいはい、お嬢様っと‥」
そう言いながらいつもお姫様だっこをするのは気に食わないが、今は怠いからこいつに身体を預けることにしよう。
仕返しは後でたっぷりしてやる。
そんなことを思いながら、俺たちは風呂場へと向かうのだった。
fin.
→あとがき