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□窓越しの顔【甘】*
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「泉って、こーゆーのに憧れていたんだろ?」
「ば、ばかっ!ちげーよ!これじゃ色々とちげーだろ!」
「そこは我慢してよ。せっかくなんだから‥楽しもう?」
今日は修学旅行。
一年生全員で旅行なんて、テンションが上がるに決まっている。
宿泊する所は小綺麗なホテルで、各三人部屋と言う事だった。
好きにメンバーは組んでも良いと言うことだったから、俺はてっきり野球部のいつものメンバーで組む事になると思った。
実際そうなるはずだったんだけど‥人数が合わなかった為に、俺は浜田と同じ部屋で‥しかも二人きりの部屋割りになってしまったのだ。
これは‥マズイ状況だ。
「俺は高層ホテルのはめごろしの窓と俺の間に恋人を挟むってのが妄想なわけで‥!」
「あーはいはい。それは今後、一生叶わないもんだから無理だな。」
「なんで俺が窓と浜田の間に挟まれなきゃなんねーんだよ!」
「だって、必然的にそうなるでしょ?」
「ならねーよ!お前が挟まれてろ!そこ代われ!」
「絶対に嫌だ」
トンッと窓に手を置かれてしまい、俺は逃げ場を失う。
窓越しに映る浜田は欲情した顔をしていて、その色を含んだ表情に俺の心臓が高鳴った。
ワイシャツの中に手を入れられ背中を直に触られると、その冷たさに身体が跳ねる。
煽るように尻の割れ目をなぞられ、俺は小さく喉を鳴らしてしまう。
「や、めろよ‥俺達しかいないわけじゃねーんだぞ‥」
「鍵もかけたし、もう就寝時間だから大丈夫だよ」
「そう言う問題じゃねーよ‥もし声とか‥音が聞こえたりしたら‥マズイだろ‥‥」
「泉が我慢すれば良いんじゃねーの?」
「っ‥んっ‥ばかっ‥あ、ふぁっ‥」
ボタンを手早く外され、両手で前の方を触られる。
脇腹や腹、首筋もなぞられて、小さな尖りも摘まれるようにして刺激された。
くりくりと人差し指で押し潰され、その甘い痺れが俺のモノを膨れ上がらせる。
「あ、んっ‥めぇ‥ゃ‥んっ‥」
「此処‥膨らんで来た‥」
「はぁっ‥ぁ‥ふぁ‥ぁっ、や、だっ‥」
「ほら、外見てよ。誰かに見られているかもしれないって‥興奮するよね。」
俺にはそんな趣味ない!と言葉を吐き出そうとしたが、そんな大声を出したら隣の部屋の奴らにバレてしまうかもしれない。
俺は自分の手の平で口を覆い、逃げられなくて最後までヤられてしまうことを覚悟した。
浜田は俺が大人しくなったことを良い事に、攻める手を早める。
快感に逆らえないのも悪い癖だ。
浜田に触られると‥気持ち良くておかしくなってしまう。
「はぁ‥ぅ‥くっ‥ぁ‥んんっ‥んっ‥!」
「声我慢してんの‥なんかクるね‥」
「はま、ぁ‥っ‥ふ‥もぅ‥や‥っ‥ン、んんっ‥!」
窓に映ったお互いの欲情しきった顔が、その行為にさらに拍車をかける。
後ろには指を入れられて抜き差しをされ、柔らかくなっていくそこに身体を震わせた。