捧げ物
□Sunday Morning【甘】
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水谷「ねー栄口ぃ!どお?この服!似合うー?似合うー??」
朝から俺の布団にもそもそと入ってきて、ぎゅうっと俺のことを抱きしめる水谷。
まだ夢心地だったのに…タイミング悪いんだから。
栄口「煩いなぁ…なんだよもー…。」
水谷「おはよ〜ゆーと♪」
ちゅうっと唇に触れるだけのキスをされ、いきなりの出来事に俺の頬が赤く染まって行く。
しっ…しかも……名前っ……で…!?
栄口「ちょ…朝から止めてよ!バカッ!!」
水谷「んー…可愛い…ゆーと…」
栄口「〜〜っ…////!」
再びキスされそうになった時、俺は水谷の顔を、下から思いっきりグーで殴っていた。
水谷「あ゙ーーっ!!舌!舌噛んだぁっ!!」
栄口「自業自得でしょ!」
水谷「うぅっ…なんだよぉ…朝ご飯も作ってくれてないから、てっきり“俺を食べてvv”とかって言う意味だと思ったのに……」
栄口「なっ…////!?」
爽やかな朝…でもないか…。無理矢理起こされたから。
「日曜日の朝から盛っている万年発情期野郎め。」自分でもちょっと酷いなと思ったことを言うと「だって栄口見てたら、誰でも万年発情期にもなるよ。」とかって返してきた。
栄口「…どこで覚えてきたんだか……」
水谷「ねー栄口、どうせだからヤっとく?明日も栄口は家にいるし、辛くないっしょー?」
栄口「五月蝿い。日曜日の朝からそんなこと言わないでくれる?」
水谷「…漢字でうるさいって言わなくたって……」
いじいじと床にのの字を書いて、水谷はジメジメと湿った暗い感じになっていく。
栄口「あーはいはい!んで、休みなのに何で俺を起こしたの?お腹空いただけ??」
水谷「そう!良い質問ですね栄口くん!」
栄口「…誰だよ。」
さらっとツッコミを入れる俺は、そこで初めて水谷の着ている服をまじまじと見た。
まるで…どっかのホストが着てるようなスーツ。
水谷「栄口…なんかそんなにジロジロ見られてると……恥ずかしい…かも。」
栄口「何?今さら。いつも、もっと恥ずかしいことしてるじゃない?」
水谷「うっ…ちょ……栄口…その上目遣い…狙ってやってる?」
栄口「は?」