捧げ物

□不安と隣【甘】*
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三橋「は、るな‥さん‥」


榛名「目つぶれよ、廉。」




言われるがままに目をつぶる廉。


たまに思うけど‥コイツは素直すぎて心配になることがある。



‥そういや、隆也も廉のこと好きだったよな。


ま、絶対に渡さねぇけど。




廉の口にキスをして舌を絡めると、廉はたどたどしく舌を絡ませて来た。


この行動が可愛いかったけど、俺はその行動を止めさせるかのように深くキスをしてやった。


俺の背中に手を回して、はふっと息を切らす廉。




三橋「は‥るな‥さっ‥」


榛名「少し黙ってろ。舌噛むぞ。」


三橋「ん‥ふぅっ‥」




するっと服の中に手を入れると、俺は廉にキスしながら体をまさぐった。




三橋「や、っ‥はる、な‥さっ‥!!」


榛名「大人しくしろよ。廉も気持ち良いの好きだろ?」


三橋「いっ‥いや、だっ‥!」




ドンッと俺の胸を押し、俺はその行動に呆気にとられた。


そして大変なことをしたように震える廉に対して、俺はぶちキレてしまった。




榛名「何が嫌なんだよ!いつも気持ち良さそうにしてんじゃねーか!!」


三橋「い‥いや‥な、んです‥」


榛名「‥そうかよ。俺に抱かれるのが嫌なら、最初からそう言えば良いじゃねーか。」


三橋「ち‥ちがっ‥」




バンッと壁を殴りつけ、「違わねーだろ。」と廉に言葉をたたき付ける。


ムカつく。

馬鹿にしやがって。



‥無理矢理抱いてやろうか?

コイツの力ならすぐに捩伏せられるし、お前が誰のモノかを解らせてやれる。




三橋「は‥榛、名さんは‥ほん‥とに、好‥き?」


榛名「はぁ?」


三橋「おれ、はる‥な‥さんに、好き‥って‥言って、もらったこと‥」




俺の頭を探ってみた。


あぁ、そういや俺‥コイツに好きって言ったことなかったっか?




榛名「っんだよ!!んなこと気にしてんのかよ!」


三橋「ごっ‥ごめ‥なさっ‥」


榛名「謝んな!ウゼェ!」




廉に近付いて、俺はその小さくて柔らかい体を抱き寄せた。


ハニーブラウン色の髪をすくと、廉はびくっとしたけどすぐに幸せそうに笑った。
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