捧げ物
□×ゲーム【甘】*
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栄口「みーずったにー」
水谷「なぁにー?」
栄口「‥‥何このバツゲーム。」
可愛く俺の名前を呼ぶ!と言うバツゲームを栄口にさせた俺は、何がしたいのかと栄口に言われてしまった。
ただ単に栄口の可愛い声で、俺の名前を呼んで欲しかっただけなんだけど‥まだ名字から進歩しない俺達。
恋人なら、名前で呼び合うものでしょ?
水谷「あのね、俺は名前を‥」
栄口「だから呼んだじゃん。」
水谷「いや‥だから‥」
ダメだ。
こんな、きょとんとしている栄口に「名前を呼んで!」‥なんて言えない。
水谷「うー‥、もっかいやろ!」
栄口「次は負けないからね!」
さっきから三回くらい勝っている俺は、どれも同じバツゲームをさせているんだけど‥栄口は俺が名前で呼んで欲しいことに、気付いていないのかな?
そんなことを考えていたら、今度は俺が負けてしまった。
水谷「あぁー!!」
栄口「やったぁ!」
水谷「もーっ!俺が勝つ予定だったのに!」
栄口「はいはい。バツゲームね。」
むぅっと悔しそうに拗ねる俺は、そっぽを向いた。
でも‥次に言った栄口の一言によって、俺は固まってしまったんだ。
栄口「‥‥甘えていい?」
愛おしそうな目を向けられて、ドキンッと心臓が跳ねる。
スリッと擦り寄られた俺は、硬直状態に陥っていた。
まるで学校にある像のように体が硬くなっていた俺は、栄口にぷっと笑われてしまった。
栄口「そんなに緊張しないでよ。俺まで緊張しちゃうじゃん。」
水谷「そんなこと言ったって‥!」
栄口「俺もね、甘えたいときがあるの。」
ぺろっと舌を出して、俺の視線を釘づけにしてしまう。
その唇に触れたら、どんなに気持ち良いだろう。
水谷「‥キスしたい」
栄口「え‥」
水谷「‥ダメ?」
栄口「ダメ、じゃない‥」
そっとピンク色をした唇に触れたら、マシュマロのような感触が俺を襲う。
ぎゅっと俺の背中に手を回して、舌で俺の唇をぺろりと舐めとった栄口はそのまま舌を挿入してきた。
自分から舌を絡ませてくるなんて言う珍しい行為に、少なからず俺は興奮していた。
栄口「みずたに‥ゲームは?」
水谷「‥ん‥‥ゲームまだしたい?」
栄口「ううん‥水谷とこうしていたい‥」
ちゅっちゅっと俺の唇に噛み付いて、そのままベットへと引き倒される。
自然に俺は栄口を押し倒したような体制になり、栄口はふわりと笑う。
俺は余裕ないってのに‥余裕あるなぁ‥。
栄口「みずたに‥あの‥」
水谷「うん。栄口のせいでこうなったんだからね。」
押し付けた俺の硬いモノに、栄口は恥ずかしがって顔を背けた。
服を脱がしにかかると、水谷も脱いで?と言って甘えてくる。
露になった俺の胸に擦り寄る栄口は、幸せそうに笑っていた。
栄口「心臓‥凄い速い。」
水谷「そりゃあ‥いつだって緊張するからね。」
栄口「俺も‥同じ音。」
俺の手を取って自分の胸に押し当て、脈打っている心地良い音を全身で感じた。
しばらく聞いてからその手を乳首へと伸ばすと、栄口はビクンッと反応を見せる。
遊ぶように捏ねくり回してやれば、気持ち良さそうに声を上げ始める。