おお振り
□普段通りに【甘】
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泉「ねー…栄口ー…。付き合うって…何すれば良いのかな……?」
栄口「はっ!?」
栄口の口から出た変な声。
俺の口からは絶対に聞くことがないような言葉だったからだろう。
泉「俺さー…浜田と付き合い始めたんだけど…。何すれば良いのか全然わかんね…。」
栄口「え…えっと…」
ほら、栄口が困ってんだから相談なんか止めなきゃダメだろ…って思っているのに…体はなかなか言うことを聞いてくれない。
栄口「んー……普通に…してれば良いんじゃないかな…?」
泉「へ?」
栄口「変に気を使うよりは、普段通りにしていたほうが良いと思う…普段の、そういうところが好きになったんだろうし。」
栄口の言葉に、俺はその通りだと思った。
普段通りが一番良いなんて、どうして気付かなかったんだろう。
泉「…そうだね。栄口の言う通りだと思う。」
栄口「でしょ?俺も水谷と付き合っているけど…普段通りにしていた方が気が楽だし…。」
泉「うん……って、えぇっ!!?」
ガタンと立ち上がった俺に、栄口はビクッとした。
え?何?俺何かした?みたいな目で見てくるものだから、俺はすぐに口を開いた。