おお振り
□テスト勉強【甘】
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阿部「三橋、お前のクラス…明日テストなんだって?」
三橋「う、お?なんで、知って…?」
阿部「泉と栄口から聞いた。」
着替えているときに偶然耳にした会話。
それは明日のテストの話しだった。
阿部「お前、大丈夫なわけ?」
三橋「…う…っ…」
俺の言葉を聞いて俯く三橋。
まぁ、こいつが勉強するとは思えないからな…。
阿部「よし!じゃあこれから、お前んちでテスト勉強するぞ!」
三橋「う、ぇ…!?」
阿部「都合悪いか?」
三橋「悪くない、よっ!阿部くんと…一緒に、勉強…嬉しい、な!」
頬を赤く染めながら笑う三橋に、俺はドキッとした。
…本当、可愛い。
三橋の家に行くのは…ちょっと下心もあるからなんだけど…今日は勉強するだけだからな。我慢我慢。
三橋の家に上がると、俺は勉強道具を広げた。
三橋の鞄の中には、どうせ弁当とボールくらいしか入っていないだろうから、俺が教科書やら何やらを出してやらないといけない。
阿部「んで、テスト範囲は?」
三橋「えっと…ここ、から…ここ…」
阿部「じゃあこの問題解いて。」
きゅうっと身を縮ませながらシャーペンを握る三橋。
片方の手で頭を抱えて悩む姿は、とても愛らしかった。
何分かシャーペンを走らせる音を聞いた後、三橋は高い声をあげた。
三橋「で、きた!」
阿部「どれ?」
三橋にしては早い気がした。
でも…問題を見ると全て解けていて、全問正解だった。
阿部「凄いな。全部あって……ん?」
ちらっと見える解答用紙。
そこに書かれているのは三橋のやった問題の答えだった。
阿部「お前……解答見たな?」
三橋「あ‥ぅ…ご、めっ……」
あたふたとしてから、しゅんとする三橋。
俺は低い声で三橋に言った。
阿部「お仕置き…な。」
三橋「ご…めんな…さ、い…」
カタカタと奮える三橋の両手を上から押さえ付けると、三橋はぎゅうっと目をつぶる。
お仕置きなんて響きがエロい気もするけど、今日はヤらない。
明日も部活があるし、無理はさせたくない。
そのかわり俺は、三橋の唇を奪った。くちゅくちゅと卑猥な音を立てて。
三橋「ふぅ…んっ…はぁっ……」
阿部「‥はい、お仕置き終わり。」
三橋「‥‥え?」
きょとんとする三橋の様子を見ると、続きもするものだと思っていたみたいだった。
三橋「お…おわ、り?」
阿部「勉強はまだするけどな。」
三橋「そ、か‥」
再びしゅんとした三橋。
そしてカリカリと、シャーペンを持った手を進める。
三橋は…もしかして…期待していたのか…?