□ショッピング【甘】*
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今日のおは朝いわく、真ちゃんがするべきラッキー行動はショッピング。

ラッキーアイテムの調達もかねて、俺は真ちゃんの足として良いように使われる運命にあった。


俺達は部活終わりに、万屋のようなたくさんの雑貨や日用品、それにアダルトグッズなんかも売っているような場所に足を運んだ。


‥ま、最後のは真ちゃんと来たりするようなとこじゃねーか。


恋人同士なんだから行っても良いような気もするんだけど‥なんか真ちゃんと一緒に行ったら、真ちゃんが真っ赤になっちゃいそうだし。




「なぁ、ラッキーアイテムって何買うんだ?」


「明日のラッキーアイテムがランドセルなのだよ。だから今からランドセルを‥」


「ぶはっ!ちょ‥似合わねぇっ‥!それ、明日背負って来んのかよ!?」


「‥そんな訳ない。小さいサイズの物を買いに来ただけなのだよ。」


「へー‥おは朝も難題出すのな。小学生じゃなきゃ持ってねーじゃん。」


「それでも人事を尽くすのだよ」




そうそう、この姿勢な。

この変な行動とかも、俺が好きな真ちゃんだったりする。


その店には丁度良くランドセルのような小物が存在し、真ちゃんはそれを買いに行こうと踵を返す。


これも、運命の導きなのかね。正直、そんなもの無いかと思っていたし。



真ちゃんの後に着いて行こうとしたとき、ふと俺の目に留まった値引き商品。


それはアダルトグッズが置いてある前にあり、世間で言う所謂コスプレと言われる類の物。




「ねぇ、真ちゃん‥」


「何なのだよ」


「今日はさ、これ着てヤんねぇ?」


「‥‥は?」




ぽかんと開いた口が塞がらない真ちゃん。


そりゃそーだ。だって俺が指をさしたのはナース服なんだから。




「お前‥そんな趣味が‥」


「え、いや。あの‥そんなドン引きしないで欲しいんだけど」


「‥ナース服なんて、男が着ても面白くもなんとも無いだろう」


「だって安いし‥。それに、真ちゃんだって好きじゃん。‥違ったっけ?」


「‥は?お前‥何を‥」




わからないと言った顔の真ちゃんの為に、俺は言葉を続ける。


以前真ちゃんの部屋で散策をした時に見つけたアダルティな本。


それは確か、ナース服のコスプレエッチ本だった。




「机の引き出し三番目の一番奥のとこに‥」


「ッ‥!?ちがっ‥!あれは中学の時に無理矢理ッ‥!」


「でもしっかり取ってあんじゃーん?‥それって、好きなんだろ?」


「ッ‥興味ないのだよっ!」




ぷんっと顔を背けて、断固違うと言い張る真ちゃん。

あらら、怒っちゃったかな?


俺がナース服着て‥真ちゃんが白衣とか‥良いと思うんだけどな。


白衣姿の真ちゃんとか絶対カッコイイし‥俺、えっちな診察とかされてみたいかも‥。

‥あ、そうか。俺って変態なのか。




「金は俺が出すし、真ちゃんはこっちの白衣でいーからさ。‥ね、いいだろ?」


「お前がナース服を着るのか‥?」


「うん、俺が着るつもりだけど」


「女装の趣味があったなんて‥変態も程々にした方が良いぞ」


「え、なんで俺こんな心配されてんの」




足早に去ろうとする真ちゃんの後ろを、コスプレ服を抱えて追いかける。



結局、安さと興味に負けて買ってしまった。


でもこんな面白そうな事‥俺が黙ってるはずないっしょ?
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