捧げ物
□この人には敵わない【甘】*
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泉「な‥な‥‥!?」
栄口「なんで知ってるの?って顔してるね‥でも、泉の顔見てれば嫌でもわかるよ?」
顔に出やすいタイプなのかと思って、バッと顔を覆う。
かぁっと顔が熱くなってきて、栄口にはごまかせないなと思った。
俺と浜田の関係に気付いたのも、栄口だけだし…。
栄口「保健室行くなら、早く行きなよ?今の時間帯‥先生が見回り始める頃だと思うし‥」
泉「…ん‥わかった。ありがとな、栄口。」
栄口「気をつけてね。」
廊下に響く足音。
もう校舎内は暗くなっていたけど、平気だった。
だって…保健室にだけは明かりがついていたから。
そっとドアを開けると、目に入ってくるのは浜田の後ろ姿。
浜田「部活お疲れ様、泉。」
泉「お‥おぅ‥」
浜田「来てくれて嬉しいよ‥」
おいで。と手招きされて、怪我人が座る椅子に座る俺。
バチッと合う視線。
それが照れ臭くて、俺は視線を反らした。
泉「そ‥それで?用があるから呼んだんだろ?」
浜田「昼間‥俺が女の子と話ししていて、泉嫉妬してただろ?」
泉「…‥はぁ…?」
確かにあの時はイライラしていたかもしれないけど…あの後は浜田の事ばかり考えていたから、正直女子の事なんかどうでも良かった。
…そんな事、絶対に言わないけど。
泉「別に妬いてねーし。」
浜田「それに…最近シてないでしょ?」
その言葉にギョッとして、俺は少し身じろぐ。
目の前には浜田の顔。
浜田の目線が俺に注がれて、思わず目線を下へと下げてしまう。
浜田「そのYシャツも…誘っているんでしょ?」
泉「はっ‥!?」
浜田「3つもボタン開けて…シャツも出してるし。」
これは汗かいてて暑いかったから…という言い訳も虚しく、口を唇で塞がれてしまった。
久しぶりにした濃厚なキスに力が抜ける。
抵抗はしなかった。
高校生なんてもんは、常に発情期のようなもので‥‥俺は浜田にされるがままになる。
浜田「ベット‥行こうか。」
抱き抱えられ、ベットへと沈められる俺。
鍵は閉めたのかな‥?電気がついていたら、見回りの先生が来るんじゃないのかな‥?という不安が頭を過ぎる。
浜田「いずみ…」
泉「アァッ‥!」
声抑えて…なんて低い声で言われて。
誰かに気付かれたりしたらどうしようと言う不安と、ヤっちゃいけない場所と言うことに酷く興奮していた。
泉「ん‥ふぅ‥んんっ‥!」
浜田「すげ‥その顔そそる‥‥」
声を出さないよう、両手で口を抑えてるけど息が出来なくて苦しい。
かと言ってこの両手を離したら、声が漏れて誰かが気付いてしまうかもしれない。
指を挿入されている感覚と、乳首を舐められて感じてしまう俺。
泉「ふっ‥ふうっ‥んっ…」
「浜田先生ー居るんですかー?」
突然の外部からの声にビクッと体が跳ね上がり、心臓がバクバクと鳴り始める。
今までかいていた汗が、冷や汗になっていった。