□コンテンツ【甘】*
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「はっ、はぁっ‥ぁ‥顔、ベタベタする‥」


「良いね、その顔」


「‥このド変態」


「そのド変態が好きな泉も‥相当でしょ?」




にっこりとそう言い放つ浜田。


‥ったく、自分に自信がありすぎるってもんだ。


そういうとこが本当にムカつく。



息を切らせながらイッたばかりの気だるい身体を引き起こし、栄口は俺に向き直る。




「俺ばっかり‥ごめん」


「え?あ‥いや、全然構わねーし‥」


「‥俺も‥する、から‥」


「ちょ‥!栄口っ!?」




顔を下げてズボンを引きおろし、そのまま自身を喰わえる。


自分で自分のモノをフェラしてるって‥どんな気持ちなんだろう?


俺だったら絶対に出来ねーと思う。




「いやああっ!泉ずるい!俺だってあんまりしてもらえないのに‥!」


「水谷、次騒いだら追い出す」


「ふぇっ!?‥は、はぃ‥」




ちゅ、ちゅっとたどたどしい舌遣い。

それはあまりこういう事に慣れてないものに思えた。


恥ずかしそうに俯いて、時折俺の表情を見ながらゆっくりと舐め上げる姿。


自分の姿だってのに‥俺、なんでこんなに興奮してんだろ‥。




「いいね、この光景。‥絶景だよ。」


「っ‥はぁっ‥栄、ぐちっ‥ンッ‥」


「泉‥イキそうに、なったら‥出して、いいからね‥?」


「ンッ、さか、えぐちぃっ‥はぁっ‥」




喉の奥深くまでそれは咥え込まれ、先端を執拗にぐりぐりと攻められる。


我慢汁で口の中がぐちゃぐちゃになり、感じる部分を突かれた瞬間、俺は達してしまった。


ドクドクと脈打ち、それを栄口の口が全部受け止める。




「はぁ‥ドロドロ‥いっぱい‥」


「うわ、泉の顔‥すっげぇエロい‥」


「栄口‥ごめん‥!口に‥って、浜田!携帯で撮ってんじゃねーよ!」


「おっと手が滑ったー、保存っと‥」




浜田の携帯を取ろうとした瞬間、目の前が真っ白になった。


ふらっと浜田の腕に倒れこみ、気が付いたら‥俺はベッドの上に戻っていたのだ。




「え‥、え‥?」


「わああああああっ!?」


「え‥?あだっ!!」


「栄口‥?」




浜田の腕に倒れ込んだ俺。

その時はまだ栄口の身体の中に居たはずなのに‥。


ビックリして浜田を叩いて離れたのは‥肉体も、精神も、本当の栄口。


俺は自分の身体に戻っていたのだ。




「も、どった‥?」


「もどった、のか‥?」


「‥そうみたいだな」


「うわあああんっ!さかえぐちぃっー!」




やっぱりこれは、俺達への罰だったのかもしれない。


好きな人以外とこんなことをするなんて。


きっと神様が許してくれなかったのだろう。




「良かった‥戻れて‥」




心底ほっとした。


このまま戻れなかったら‥生活にも支障が出るところだった。



浜田がこっちを見て小さく笑うので、俺も小さく笑いかえす。




「‥とりあえず、風呂行って来たら?」


「あー‥、そっか‥俺、顔に浴びたんだった‥」




ふと顔を栄口の方へ視線をやると、二人とも嬉しそうにして笑顔になっている。


あぁ、良かった。


戻れて本当に良かったと思う。




「おーい、栄口。誰か帰って来る前に風呂行こうぜ?」


「え!?泉と栄口が一緒に入るの!?」


「だって‥ベタベタして気持ち悪いし‥しょーがねーだろ」


「ん、そうだね。そうしようか」


「栄口まで!?」


「大丈夫だって、温泉とかでもそんなんだし‥普通だろ?」




もうあんなことは絶対にしない。


そう心に誓った。



大切な人を傷つけることにもなる。


それは‥何より辛い事だってわかったから。




「な、浜田も別にいいだろ?」


「んー‥まぁ、別に良いけど‥今日だけだからね?」


「ほら、水谷はほっといて行こうぜ?」


「やだ!俺も栄口と一緒に入る!」


「風呂狭いんだから‥察しろよ‥」


「水谷‥ごめんね?待ってて?」


「っ‥!う、うんっ‥!」




栄口が可愛く言えば水谷はすぐに黙る。

惚れた弱みと言うやつだろうか?


‥なんにせよ、2人が幸せそうで良かったと思う。




「ほら、早く行こうぜ!」


「う、うんっ!」




fin.




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