捧げ物
□不安と隣【甘】*
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榛名「俺がこういうことすんのは廉だけだってこと、わかんねぇの?」
三橋「で、でも‥阿部くんが‥榛名‥さんは、誰構わず‥シて、たって‥」
原因はアイツか。
中学時代、いろいろとストレスが堪っていた俺は隆也にわざとボールをぶつけたり、女が俺のとこに来たら誰構わずに抱いていた。
廉はそのことを隆也から聞いたんだ。
榛名「あのな、俺は好きで男抱いたりしねぇんだよ。」
三橋「や‥やっぱり‥お、おれが‥‥好き‥じゃな‥」
榛名「ちげーよ!ややこしくすんな!!」
今にも泣きそうな廉にキスをして、目を見て言ってやる。
こんなの俺のキャラじゃねぇけど、廉が不安になってんだ。
榛名「お前が好きだって言ってんだよ。」
三橋「は、る‥‥な‥さ‥」
榛名「わかったか?もう好きな奴しか抱かないってこと。」
今度は拒むことなく俺を受け入れた廉。
女なんて、もう抱いたりしねーよ。
俺はお前が好きなんだ。
三橋「すっ、すき‥で、す‥」
榛名「‥当たり前だろ」
三橋「は、るな‥さ‥ん‥す、すき‥」
榛名「あー!わかった!俺も好きだっつの!!」
ふひっと廉が笑う。
可愛い可愛い俺の恋人。
榛名「抱くからな。」
三橋「はっ‥っ‥は‥ぃ‥」
出来ることなら、廉を誰にも見せたくない。
俺は廉が自分にだけ見えるようにと、部屋の電気を切った。
そして、廉にも俺だけが見えるように。
三橋「ふ‥ひっ‥」
榛名「‥幸せそうな顔してんなよ。」
三橋「おれ‥凄く‥幸、せっ‥です‥」
純粋で真っ直ぐで。
俺のネジ曲がった性格とは猛反対の奴。
そんなんだから、俺は試すようなことや虐めたりということをしてしまう。
多分、俺はコイツが羨ましいんだ。
だから全てが欲しい。
三橋「はるな‥さん?」
榛名「‥あ?なんだよ。」
三橋「どうし‥た、ん‥です、か?」
廉の胸倉を掴んで無理矢理キスをすると、俺は唇を舐めながら、さっきまで考えていたことを廉に悟られないように言った。
榛名「お前を、どう虐めてやろうか考えてたとこだよ。」
三橋「ふ‥ぇ‥?」
榛名「‥ま、そのうち解るだろ。」
俺がお前の全てを貰う代わりに、快感に落としてやる。
俺達は、そのまま流れに身を委ねた。
fin.
→あとがき