捧げ物

□寂しさ紛れ【シリアス甘】*
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「ひっ‥ぁ‥あっ‥!」


「ぅんっ‥ん‥っ‥」




夜な夜なの密会。


こうして会う日は、浜田のバイトが夜遅くまである日だけだ。




「‥ね、キスマーク‥残していい?」


「ん‥いい、よ‥」




今週はしばらく浜田のバイトがある。


だからキスマークが次に浜田に会う時には消えるように、考えてキスマークを付けている。



わかっている。


泉くんの本命の相手は浜田ってこと。




「もっ‥はぁんっ‥う、め‥はら‥さぁっ‥ん‥あっ‥あぁっ!」


「出す、よ‥っ‥」


「はぅ‥んっ‥アァァ‥!」




ぽたぽたと滴る精液の生暖かさ。


身体を重ねて繋がり合えて、これ以上を求めてはいけない。



今のままが幸せだ。




「シャワー使う?」


「‥‥いや‥」


「帰らなくて大丈夫なの?」


「‥‥ねぇ、梅原さん‥‥もういっかい‥しよ‥?」




今日の泉くんはいつもより甘えん坊だ。



毎日毎日バイトばかりの浜田は、泉くんを満足させてやれない甲斐性無し。


学費を稼ぐためには仕方ないことだとは思うけど‥そのせいで、泉くんは俺と毎晩のようにこんなことをしているんだよ?




「今日はいつもより甘えん坊だね?」


「‥寂しい‥から‥」


「俺は浜田の代わりってことでしょ?」


「そう‥じゃ‥なくて‥」


「‥いいよ、何も考えなくて。」




頭の中を真っ白にさせてあげる。


浜田のことも、誰が君を抱いているのかも解らなくなるくらい。



ただ快感に身を任せ、今日も堕ちていく。



俺の一方的な片思いは、泉くんの寂しさを紛らわす為のものに変わると知りながら。




fin.




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