ヒロト×吹雪

□夏祭りパニック…!?
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今日は近くで夏祭りがあると聞いたので、練習がおわったあと一緒に行こうと、俺と吹雪君で計画していた。



待ち合わせ時間のちょっと前、俺は外に出たがまだ吹雪君はいないみたいだ。

そういえば、吹雪君は浴衣持ってたかな。俺はいつの日か姉さんに買ってもらってたのがあったけど、吹雪君はここが地元じゃないし…

とか考えていたら、

「ヒロトくーん!」

後ろから吹雪君の声がした。
カラコロと可愛らしい下駄の足音が近づいて来ている。

「///お、遅くなっちゃってごめんね。」

「ううん、だいじょうb…!!?」

振り返るとそこには、

浴衣を着た吹雪君がいた。


いや驚いたのはそこではなくて、


吹雪君の着てるのは、どうみても女の子用の浴衣だってとこだ。


紺の生地に大小様々の朝顔がちりばめられている浴衣にピンクの帯で、頭には可愛らしい向日葵の髪飾りまでつけている。

「ど、どうしたんだい!?その格好…!」

俺は動揺が隠せずにいた。

「あぁ///あのこれは…その、出かけるときマネージャーさんたちに捕まって、こうなった…//;」



あぁ、なるほどそういうことか。
あの三人ならこういうの好きそうだしね。





…にしても、


似合いすぎる!!

普通、男が女物の浴衣着たらかなり違和感があるはずだが、これは…!!

なんということなんだろうか。
吹雪君だからなのか。

何一つ違和感など感じない。

むしろこっちのほうが自然だったり…。

っと、こんなことを言ったら失礼だよね。


(…なんだか、ひどく抱き締めたくなるなぁ///。)

とにかくマネージャーさんたちに"マジで感謝!"←


「や、やっぱ変だよね;男が女物なんて。」


吹雪君が恥ずかしそうにそう言って、俺は我に返った。
そんなに見惚れてたのか俺。

それより
似合わないだなんて、

「なに言ってるんだ、とっても似合ってるよ。それにすごくもぇ…じゃなくて、すごく可愛い♪」

つい可愛いを強調した。
そしたら吹雪君の頬がふんわり紅く染まった。

俺もつられて、顔が熱くなるのが分かる。

そんな顔されると、もっとこの腕の中に収めたくなっちゃうじゃないか…!

「それより、早く行かないとお祭り終わっちゃうよ〜!」

この衝動をなんとか抑えようと、吹雪君の手を引いた。

「う、うん!そうだね///」


(お持ち帰りとかアリかな…♪)




お互いちょっとどぎまぎしながら、祭り会場へ向かった。
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